2017年01月10日

人間関係の問題を解決するための根本的処方箋

おはようございます、野口嘉則です。



今回の記事では、

人間関係の問題を解決するための
根本的処方箋

というお話をしたいと思います。



人の悩みの大半は
人間関係の問題がからんでいる、

と、よく言われますよね。



アドラー博士も、

「人の悩みはすべて
対人関係(人間関係)の悩みに行きつく」

と言っています。



実際、僕たちは、
家族や周囲の人との人間関係が
うまくいっていないとき、

悩んだり、
落ち込んだり、
イライラしたりしますね。



逆に、僕たちは、

家族や周囲の人と
良好な関係を築けているとき、

心が満たされ、
幸せな気持ちになります。



では、
他者と良好な関係を築いていくためには、
何が大切なのでしょうか?

何がカギを握っているのでしょうか?


結論から言いますと、

そのカギを握っているのは、
自分自身との関係です。



つまり、
他者と良好な関係を築いていくためには、

まず、自分自身と
良好な関係を築く必要があるのです。



自分自身と良好な関係を築くというのは、

「ありのままの自分を
受け入れることができるようになる」

ということです。

これを「自己受容」ともいいます。



人は、
自分のことを受容できる度合いに比例して、
他者のことを受容できるようになります。



つまり、人は、
自分を受容することができるようになるほど、
他者を受容することができるようになるので、

他者との間に幸せな人間関係を
無理なく築いていけるようになるのです。



では、
自分を受容するとはどういうことかといいますと、

これは、
「自分が感じていること」を受容するということ、
つまり、自分の感情を受容するということです。

これが「自己受容」です。



これができるようになるほど、僕たちは、
「他者が感じていること」をも
受容することができるようになります。

たとえば、
「あなたは今、悲しいんだね」
「あなたは今、傷ついているのですね」
「あなたは今、不安なのね」

といった具合に、
他者が感じていることを受容することが
できるようになるわけです。



そして、そうなると、
他者と豊かな情緒的交流をすることができる
ようになるので、

結果として、
他者と良好な人間関係を築いていけるのです。



ここで、自己受容のメカニズムについて、
もう少し突っ込んでお話ししますね。



僕たちの中には、
「見つめる自分」と「見つめられる自分」がいます。

そして、自己受容とは、
この「見つめる自分」と「見つめられる自分」が
とてもいい関係になっている状態なのです。



たとえば、
「悲しんでいる自分」(=見つめられる自分)
のことを、

「見つめる自分」が、
「悲しいんだね。悲しいよね」といったかんじで
受容的なスタンスで見つめることができれば、

これは「自己受容」ができている状態といえます。



他にも、

不安を感じている自分
自信を失っている自分
落ち込んでいる自分

など、
ネガティブな状態になっている自分のことを、

「見つめる自分」が
受容的に見つめるようになったら、

僕たちの人生、
とても心強いですよね。



これはつまり、

自分がどんな状態になっても、

常に自分のことを受け入れ、
常に自分の味方になってくれる人が、
この世界に一人存在していて(=「見つめる自分」のこと)、

365日、24時間、
いつも自分と一緒にいてくれるということですから、

こんなに心強いことはありませんね。



それができている状態が「自己受容」です。



逆に、

「見つめる自分」が、

上記のようなネガティブな状態の自分のことを、

「こんな自分は、なさけない」
「こんな自分は、ダメだなぁ」
「こんな自分は、かっこ悪い」

などと批判的に見つめてしまうとしたら、

僕たちは、
なんとも心細くなってしまいますね。

最も味方になってほしい人(=「見つめる自分」)から
批判的に見られてしまうわけですからね(^^;



さて、
ここまでの話でおわかりだと思いますが、

自己受容のカギを握っているのは
「見つめる自分」です。



「見つめる自分」のことを
「インナーペアレント(内なる親)」とも言いますが、

この「インナーペアレント」を育んでいくことが、
自己受容を深めることになるのです。



僕たちは、自らの心の中に、
受容的な「インナーペアレント(見つめる自分)」
を育んでいくことによって、

自己受容を深めることができるのです。



ここで、
インナーペアレントがどのように形成されているか、
についてお話をしたいと思います。



多くの場合、
僕たちの中のインナーペアレントは、

自分の親の「ものの見方」を取り込んで
形成されています。



たとえば、親が、
テレビのニュース番組などを見ながら、
いつも手厳しく人の批判をしたり、

あるいは、
自分の子どもの学校の成績に対して、
厳しい評価基準で評価を下したりしていると、

その子どもは、
親の批判的な視点(厳しい視点)を取り込んで、
自らのインナーペアレントを形成するので、

その子の中の「インナーペアレント(見つめる自分)」は、
批判的な視点で厳しく自分を見つめるようになって
しまいがちです。



あるいは、親が、
ものごとを悲観的に考えるタイプだと、

その子どもは、
親の悲観的な視点を取り込んで、
自らのインナーペアレントを形成するので、

その子の中のインナーペアレントは、
悲観的な視点で自分を見つめるようになってしまいがちです。



あるいは、親が、
終わったこと(過去のこと)をくよくよと後悔するタイプだと、

その子どもは、
親の「過去志向」の視点を取り込んで、
自らのインナーペアレントを形成するので、

その子の中のインナーペアレントは、
自分の過去の行動や態度に対して焦点を当てるように
なりがちです。



そして、これらの例のように、

インナーペアレント(見つめる自分)が

批判的だったり、
悲観的だったり、
過去志向だったりすると、

ありのままの自分を受け入れることができないので、
なかなか自己受容が進みません。



そこで、
受容的なインナーペアレントを育んでいくことが、
大切になってきます。



オススメのやり方としては、

生活する中で、自分の感情に気づくたびに、
自分に受容的な言葉をささやきかける、

という方法があります。



たとえば、
自分の中の悲しさに気づいたときは、

「悲しいんだね」 とか、
「悲しんでいいんだよ」 とか、

そういった受容的な言葉を
自分にささやきかけます。



他にも、
不安や孤独感、落ち込み、焦りなど、
自分の感情に気づくたびに、

受容的な言葉を
自分にささやきかけるのです。



これを日々、繰り返していくと、

自分の中に、
受容的なインナーペアレントが
育まれていきます。

よかったら、ぜひ、
習慣にしてみてください。



ただ、人によっては、

自分のインナーペアレントの

批判的だったり、
悲観的だったり、
過去志向だったりする傾向があまりに強くて、
受容的なインナーペアレントを育むのが難しい、

といったケースもあると思います。



たとえば、

自分に受容的な言葉をささやきかけようとしても、
すぐに批判的なインナーペアレントが出てきて、
自分を批判する、

とか。



こういったケースでは、

自分の親の「ものの見方」や「性格」から
受けた影響をゆるめる必要があり、

そのためには、

親との関係を見つめ直し、
それを心理的に整理したり、
心理的に再構築する必要があります。



その方法については、
僕の新刊『完全版 鏡の法則』の中の解説編で
詳しく述べておりますので、

ご関心のある方は、
読んでみてください。

『完全版 鏡の法則』
kanzenban











最後はしっかり、
新刊の宣伝もさせていただきましたが(^^;、

今回の記事がお役に立つとうれしいです。

よかったらぜひ、
自分に受容的な言葉をささやきかけることも
やってみてくださいね。



最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!





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