2015年12月18日
「スターウォーズ」のストーリーは、なぜ世界中の人々の心をとらえたのか?
何かについて学ぼうとするとき、
それを「物語」の形で読んだり観たりすることによって、
心の深いところで感じ取ることができ、
自己変容が起きやすくなります。
僕たちは、物語に触れるとき、
主人公が体験することを
自分も疑似体験するわけですが、
そのことによって
僕たちの感情が喚起され、心が動きます。
そして、その結果、
自己変容が起きやすくなるのです。
物語には、
人の心を動かす力
人の内的な成長を促す力
人を変える力
があるのです。
ただし、どんな物語でもよい
というわけではありません(^^;
人の心を動かす力を持っている物語には、
共通点があります。
その共通点について研究した人の一人に
心理学者のユング博士がいます。
ユングは、
世界中のさまざまな神話を研究したのですが、
驚いたことに、世界中の神話には、
そのモチーフやストーリーに、
不思議なほど共通点がありました。
このことからユングは、
世界の人々に共通する「物語の型」があることを
発見したのです。
さらにユングは、神話や夢などの研究にもとづいて、
「すべての人間に共通する意識の基盤がある」と考え、
その共通基盤の中に存在するイメージの型(パターン)を
「元型」と呼びました。
つまりユングは、
全人類に共通する「イメージのパターン」を発見し、
それを「元型」と読んだのです。
世界各地の神話や、
あるいは、僕たちが眠っているときに見る夢には、
この「元型」的なイメージが表れていることが多いです。
また、人の心を動かす力を持っている物語にも
この「元型」的なものの表現が多く見られます。
ユングはこの「元型」を研究することで、
神話の物語に込められた意味や、
夢のストーリーが僕たちに語りかけてくることの意味を
読み解く手がかりを得ました。
(これについて詳しいことは、また別の機会に、
メールマガジンでお伝えしたいと思います^^)
(また、物語の力を使った心理療法に
「ナラティブセラピー」がありますが、
これについても別の機会にメルマガに書きます)
ユングの影響を強く受けた神話学者に
ジョーゼフ・キャンベルという人がいます。
ちなみに今日は、
映画「スターウォーズ フォースの覚醒」が
公開される日でもありますが(^^、
スターウォーズの生みの親であるジョージ・ルーカスは、
大学時代にキャンベルの授業を受けて感動し、
そのとき学んだ神話の原理を当てはめて
映画「スターウォーズ」を作り、大成功しました。
スターウォーズのストーリーが世界中の人々の心を捉えた
その大きな理由の一つは、
神話の原理に忠実にもとづいて作られた、
ということだったのです。
そして、ルーカスが神話の原理を学んだ師匠が、
ジョーゼフ・キャンベルだったのです。
キャンベルは、
世界各地の民族に伝わる神話を研究した結果、
次のように述べています。
「神話は、
人間の内面の成長過程を物語化したものであり、
我々が成長過程をどう乗り切るかのモデルを提供するものであり、
どのように生きればよいかのヒントを提供するものである」
(『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ著)
そして、キャンベルが特に注目したのは、
世界の神話に見られる
「英雄の冒険物語(ヒーローズ・ジャーニー)」でした。
神話は僕たち人間の内面の成長過程を
物語化したものですから、
神話に登場する英雄は、
僕たち一人ひとりの心の中にある
「英雄なるもの(ヒーロー、ヒロイン)」の象徴です。
キャンベルによると、
世界各地の神話に見られる「英雄の冒険物語」は、
「人が根本的な自己存在を探して内面へと向かう旅」
のメタファー(=比喩)であり、
そこには、
「真に自分らしい人生を実現するための冒険の旅」
のプロセスが描かれています。
冒険の始まり方には2種類あります。
一つは、
「冒険の旅に出ようと決意して出かける」
というもの。
もう一つは、
「自分ではそのつもりはなかったのに、気づいたら
そこに投げ込まれていて、冒険が始まる」
というもの。
これを僕たちの実際の人生における
「自分らしい生き方を探求するプロセス」に
当てはめるなら、
一つは、
「自ら決意して自分の内面と向き合い、
自らの意志で自分らしい生き方の探究を始める」
というケース。
もう一つは、
「予期せぬ困難や悩みに直面し、
その困難や悩みを解決しようともがく中で、
自らの内面と向き合わざるをえなくなり、
その結果、気づいてみたら、
自分らしい生き方の探究が始まっていた」
というケースです。
僕たちの内的成長のための冒険は、
以上のどちらかの始まり方をするわけですが、
一般的には、
後者のケースが多いのではないでしょうか。
つまり、
苦しみや悩みにぶつかって、
それと必死で向き合っているうちに、
気づいてみたら、
自らの内面的成長の旅が始まっていた。
ということが多いと思うのです。
さて、神話の中では、
英雄が冒険をしていく過程で、
その英雄に智恵をさずけたり、大切なヒントを与える
「父親的な存在」が登場します。
このような存在は、世界中の神話に見られるので、
ユングは、
これも一つの元型(=全人類に共通して存在する
イメージのパターン)であると考え、
この元型を「老賢者」と呼びました。
物語に登場する「老賢者」といえば、
皆さんも思いつく人物がいるのではないでしょうか。
「スターウォーズ」では、ヨーダ。
それから晩年のオビワン・ケノービもそうですね。
「ロード・オブ・ザ・リング」では、ガンダルフ。
「ハリー・ポッター」では、ダンブルドア。
オグ・マンディーノの小説『この世で一番の奇跡』には、
謎の老賢者サイモン・ポッターが登場します。
そして、
僕の著書『3つの真実』に登場する謎の老人も
老賢者です(^^;
英雄の旅の中で、老賢者は、
英雄(=主人公)に智恵やヒントこそ授けますが、
英雄がドラゴン(敵、モンスターなど)と戦うときには
その場におらず、
したがって手助けはしません。
英雄は自分の力で戦うしかないのです。
そのとき英雄は、
老賢者から授かった智恵やヒントを
自ら実践・行動することになるのです。
多くの場合、最初は失敗したり、
思い通りにいかなかったりするのですが、
英雄はそういった失敗から学び、
さらに試行錯誤を繰り返して、
ついに、授かった智恵を体得するに至ります。
僕たちが内的に成長していくプロセスにおいても、
先人の智恵を学ぶことはとても大切ですが、
すべては自分で実践・行動し、
自分で試行錯誤を繰り返していく必要があるのです。
また、英雄が戦うドラゴン(敵)は、
僕たちの内面において僕たちを縛りつけている「怖れ」
の象徴です。
また、その怖れのために抑えつけてしまっている感情、
つまり「シャドー」をも表しています。
(シャドーとは、感じまいとして抑圧した感情や欲求が
無意識の領域に蓄積したものです)
たとえば、僕たちが失敗を怖れるとき、
僕たちは、
失敗することによって感じることになるであろう感情(挫折
感、敗北感、無力感、がっかり、など)を
味わうことを怖れているのであり、
その結果、それらの感情は抑圧されてシャドー化してしまう
わけです。
そして僕たちは、
自分の中で抑圧している感情(シャドー)を
自分の中にあるものと認めたくないので、
それを他者に“投影”し、
その他者を悪者(あるいは敵)と見なして、
その他者と戦います。
これが「シャドーの投影」です。
しかし、その悪者(敵)は、実は自分なのです。
英雄の旅においても、
立ちはだかるドラゴンは実は英雄自身です。
英雄は、ドラゴンと戦うのをやめ、
ドラゴンが自分自身であることに気づき、
ドラゴンを手なづけます。
そして、そのとき英雄は、
ドラゴンから贈り物を受け取るのです。
僕たちは、
自らの怖れを受け入れ、
怖れとともに前進し、
怖れの背後にあるシャドーをも受け入れて統合する
ことにより、
大きな恩恵を受け取り、
内的な成熟を成し遂げます。
これがシャドー(=ドラゴン)からの贈り物です。
そして、冒険の旅を終えた英雄が、
日常世界に帰ってきて、
旅で受け取った恩恵を人々にもたらすように、
心の深いところで内的な成熟を成し遂げた僕たちは、
現実意識の次元に浮上し、
現実世界に戻ってきて、
内的世界で受けた恩恵を、この現実世界に還元すべく
行動するのです。
このプロセスこそが自己実現であり、
人間としての成長・成熟ですね。
以上の話からもわかるように、
神話に見られる「英雄の旅」は、
僕たちの内的成長・成熟のプロセスを表しているのです。
そして、小説であれ、映画であれ、芝居であれ、
この「冒険の旅」を疑似体験させてくれるものこそが、
人の心を動かし、
人の内的成長を促し、
人の心を動かす力を持つ物語だと
いえるのだと思います。
本日公開される「スターウォーズ フォースの覚醒」において、
どのような物語が展開されるのか、
とても楽しみです(^^
<本の紹介>
★ジョーゼフ・キャンベルの神話学の入門書として
オススメしたいのが『神話の力』です。
キャンベルとビル・モイヤーズの対談という形に
なっていて、とても読みやすいです。
★世界中で最も多くの読者を持つ自己啓発書作家、
オグ・マンディーノの本も紹介します。
彼の代表作の一つ『この世で一番の奇跡』は、
一人のビジネスマンが主人公の小説で、
大人向けの「英雄の冒険物語」となっています。
この本に登場する老賢者サイモン・ポッターは、
深遠な智恵を授けてくれる存在であり、
また、なんとも人間的で魅力的です!!
名作ならではの奥深い感動が味わえるとともに、
自らの人生に活かすことができる実践的な智恵も
得られる本として、心からオススメします。
★僕の本も紹介させてください(^^
『3つの真実 人生を変える愛と幸せと豊かさの秘密』
成功法則を学んで徹底的に実践した主人公は、
起業して会社を急成長させ、
自らを「ミスター目標達成」と呼ぶまでになるのですが、
ある日、右腕だった社員に裏切られ、
大きな壁に突き当たります。
そして、仕事での成功とは裏腹に、
家庭では妻のうつ病と子どもの不登校に
頭を悩ませることになります。
「成功法則にも賞味期限があるのか?」と
自信を失いかけていた主人公の前に、
謎の老賢者が登場し、3つの智恵を授けます。
それを伝授する中で、老人は、
「わしが君に最も伝えたいことは、
たった五文字の言葉で表せるのじゃ」
と謎めいた言葉を語り、
最後に、感動の結末とともに、
その五文字がなんであるかが解き明かされます。
なお、文庫版の巻末には、
「野口嘉則がすすめる
『人生の真実を探求するための映画 10』」
を載せています。
物語の力を存分に味わうことができる映画を
10本選んで紹介したものです(^^
★僕の大好きな老賢者の一人が
デイル・ドーテンの『仕事は楽しいかね?』に登場する
老人マックスです(^^
この老人の言葉に触れると、
「自分のアイデアを、思いきって試してみよう!」
「第一歩を踏み出してみよう!」
「失敗してもいいからチャレンジしてみよう!」
という勇気が湧いてきます!
行動を開始するきっかけを与えてくれる本としても、
とてもパワフルな本です。
★最近読んだ本に、旺季志ずかさんの
『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』
があります。
大いなる冒険に挑む主人公。
親近感を感じさせる個性的な老賢者。
そして、主人公の家族と仲間たち。
どれもが愛すべきキャラクターです。
そして、感動の結末。
最後はとてもあたたかい気持ちになりました(^^
というわけではありません(^^;
人の心を動かす力を持っている物語には、
共通点があります。
その共通点について研究した人の一人に
心理学者のユング博士がいます。
ユングは、
世界中のさまざまな神話を研究したのですが、
驚いたことに、世界中の神話には、
そのモチーフやストーリーに、
不思議なほど共通点がありました。
このことからユングは、
世界の人々に共通する「物語の型」があることを
発見したのです。
さらにユングは、神話や夢などの研究にもとづいて、
「すべての人間に共通する意識の基盤がある」と考え、
その共通基盤の中に存在するイメージの型(パターン)を
「元型」と呼びました。
つまりユングは、
全人類に共通する「イメージのパターン」を発見し、
それを「元型」と読んだのです。
世界各地の神話や、
あるいは、僕たちが眠っているときに見る夢には、
この「元型」的なイメージが表れていることが多いです。
また、人の心を動かす力を持っている物語にも
この「元型」的なものの表現が多く見られます。
ユングはこの「元型」を研究することで、
神話の物語に込められた意味や、
夢のストーリーが僕たちに語りかけてくることの意味を
読み解く手がかりを得ました。
(これについて詳しいことは、また別の機会に、
メールマガジンでお伝えしたいと思います^^)
(また、物語の力を使った心理療法に
「ナラティブセラピー」がありますが、
これについても別の機会にメルマガに書きます)
ユングの影響を強く受けた神話学者に
ジョーゼフ・キャンベルという人がいます。
ちなみに今日は、
映画「スターウォーズ フォースの覚醒」が
公開される日でもありますが(^^、
スターウォーズの生みの親であるジョージ・ルーカスは、
大学時代にキャンベルの授業を受けて感動し、
そのとき学んだ神話の原理を当てはめて
映画「スターウォーズ」を作り、大成功しました。
スターウォーズのストーリーが世界中の人々の心を捉えた
その大きな理由の一つは、
神話の原理に忠実にもとづいて作られた、
ということだったのです。
そして、ルーカスが神話の原理を学んだ師匠が、
ジョーゼフ・キャンベルだったのです。
キャンベルは、
世界各地の民族に伝わる神話を研究した結果、
次のように述べています。
「神話は、
人間の内面の成長過程を物語化したものであり、
我々が成長過程をどう乗り切るかのモデルを提供するものであり、
どのように生きればよいかのヒントを提供するものである」
(『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル&ビル・モイヤーズ著)
そして、キャンベルが特に注目したのは、
世界の神話に見られる
「英雄の冒険物語(ヒーローズ・ジャーニー)」でした。
神話は僕たち人間の内面の成長過程を
物語化したものですから、
神話に登場する英雄は、
僕たち一人ひとりの心の中にある
「英雄なるもの(ヒーロー、ヒロイン)」の象徴です。
キャンベルによると、
世界各地の神話に見られる「英雄の冒険物語」は、
「人が根本的な自己存在を探して内面へと向かう旅」
のメタファー(=比喩)であり、
そこには、
「真に自分らしい人生を実現するための冒険の旅」
のプロセスが描かれています。
冒険の始まり方には2種類あります。
一つは、
「冒険の旅に出ようと決意して出かける」
というもの。
もう一つは、
「自分ではそのつもりはなかったのに、気づいたら
そこに投げ込まれていて、冒険が始まる」
というもの。
これを僕たちの実際の人生における
「自分らしい生き方を探求するプロセス」に
当てはめるなら、
一つは、
「自ら決意して自分の内面と向き合い、
自らの意志で自分らしい生き方の探究を始める」
というケース。
もう一つは、
「予期せぬ困難や悩みに直面し、
その困難や悩みを解決しようともがく中で、
自らの内面と向き合わざるをえなくなり、
その結果、気づいてみたら、
自分らしい生き方の探究が始まっていた」
というケースです。
僕たちの内的成長のための冒険は、
以上のどちらかの始まり方をするわけですが、
一般的には、
後者のケースが多いのではないでしょうか。
つまり、
苦しみや悩みにぶつかって、
それと必死で向き合っているうちに、
気づいてみたら、
自らの内面的成長の旅が始まっていた。
ということが多いと思うのです。
さて、神話の中では、
英雄が冒険をしていく過程で、
その英雄に智恵をさずけたり、大切なヒントを与える
「父親的な存在」が登場します。
このような存在は、世界中の神話に見られるので、
ユングは、
これも一つの元型(=全人類に共通して存在する
イメージのパターン)であると考え、
この元型を「老賢者」と呼びました。
物語に登場する「老賢者」といえば、
皆さんも思いつく人物がいるのではないでしょうか。
「スターウォーズ」では、ヨーダ。
それから晩年のオビワン・ケノービもそうですね。
「ロード・オブ・ザ・リング」では、ガンダルフ。
「ハリー・ポッター」では、ダンブルドア。
オグ・マンディーノの小説『この世で一番の奇跡』には、
謎の老賢者サイモン・ポッターが登場します。
そして、
僕の著書『3つの真実』に登場する謎の老人も
老賢者です(^^;
英雄の旅の中で、老賢者は、
英雄(=主人公)に智恵やヒントこそ授けますが、
英雄がドラゴン(敵、モンスターなど)と戦うときには
その場におらず、
したがって手助けはしません。
英雄は自分の力で戦うしかないのです。
そのとき英雄は、
老賢者から授かった智恵やヒントを
自ら実践・行動することになるのです。
多くの場合、最初は失敗したり、
思い通りにいかなかったりするのですが、
英雄はそういった失敗から学び、
さらに試行錯誤を繰り返して、
ついに、授かった智恵を体得するに至ります。
僕たちが内的に成長していくプロセスにおいても、
先人の智恵を学ぶことはとても大切ですが、
すべては自分で実践・行動し、
自分で試行錯誤を繰り返していく必要があるのです。
また、英雄が戦うドラゴン(敵)は、
僕たちの内面において僕たちを縛りつけている「怖れ」
の象徴です。
また、その怖れのために抑えつけてしまっている感情、
つまり「シャドー」をも表しています。
(シャドーとは、感じまいとして抑圧した感情や欲求が
無意識の領域に蓄積したものです)
たとえば、僕たちが失敗を怖れるとき、
僕たちは、
失敗することによって感じることになるであろう感情(挫折
感、敗北感、無力感、がっかり、など)を
味わうことを怖れているのであり、
その結果、それらの感情は抑圧されてシャドー化してしまう
わけです。
そして僕たちは、
自分の中で抑圧している感情(シャドー)を
自分の中にあるものと認めたくないので、
それを他者に“投影”し、
その他者を悪者(あるいは敵)と見なして、
その他者と戦います。
これが「シャドーの投影」です。
しかし、その悪者(敵)は、実は自分なのです。
英雄の旅においても、
立ちはだかるドラゴンは実は英雄自身です。
英雄は、ドラゴンと戦うのをやめ、
ドラゴンが自分自身であることに気づき、
ドラゴンを手なづけます。
そして、そのとき英雄は、
ドラゴンから贈り物を受け取るのです。
僕たちは、
自らの怖れを受け入れ、
怖れとともに前進し、
怖れの背後にあるシャドーをも受け入れて統合する
ことにより、
大きな恩恵を受け取り、
内的な成熟を成し遂げます。
これがシャドー(=ドラゴン)からの贈り物です。
そして、冒険の旅を終えた英雄が、
日常世界に帰ってきて、
旅で受け取った恩恵を人々にもたらすように、
心の深いところで内的な成熟を成し遂げた僕たちは、
現実意識の次元に浮上し、
現実世界に戻ってきて、
内的世界で受けた恩恵を、この現実世界に還元すべく
行動するのです。
このプロセスこそが自己実現であり、
人間としての成長・成熟ですね。
以上の話からもわかるように、
神話に見られる「英雄の旅」は、
僕たちの内的成長・成熟のプロセスを表しているのです。
そして、小説であれ、映画であれ、芝居であれ、
この「冒険の旅」を疑似体験させてくれるものこそが、
人の心を動かし、
人の内的成長を促し、
人の心を動かす力を持つ物語だと
いえるのだと思います。
本日公開される「スターウォーズ フォースの覚醒」において、
どのような物語が展開されるのか、
とても楽しみです(^^
<本の紹介>
★ジョーゼフ・キャンベルの神話学の入門書として
オススメしたいのが『神話の力』です。
キャンベルとビル・モイヤーズの対談という形に
なっていて、とても読みやすいです。
★世界中で最も多くの読者を持つ自己啓発書作家、
オグ・マンディーノの本も紹介します。
彼の代表作の一つ『この世で一番の奇跡』は、
一人のビジネスマンが主人公の小説で、
大人向けの「英雄の冒険物語」となっています。
この本に登場する老賢者サイモン・ポッターは、
深遠な智恵を授けてくれる存在であり、
また、なんとも人間的で魅力的です!!
名作ならではの奥深い感動が味わえるとともに、
自らの人生に活かすことができる実践的な智恵も
得られる本として、心からオススメします。
★僕の本も紹介させてください(^^
『3つの真実 人生を変える愛と幸せと豊かさの秘密』
成功法則を学んで徹底的に実践した主人公は、
起業して会社を急成長させ、
自らを「ミスター目標達成」と呼ぶまでになるのですが、
ある日、右腕だった社員に裏切られ、
大きな壁に突き当たります。
そして、仕事での成功とは裏腹に、
家庭では妻のうつ病と子どもの不登校に
頭を悩ませることになります。
「成功法則にも賞味期限があるのか?」と
自信を失いかけていた主人公の前に、
謎の老賢者が登場し、3つの智恵を授けます。
それを伝授する中で、老人は、
「わしが君に最も伝えたいことは、
たった五文字の言葉で表せるのじゃ」
と謎めいた言葉を語り、
最後に、感動の結末とともに、
その五文字がなんであるかが解き明かされます。
なお、文庫版の巻末には、
「野口嘉則がすすめる
『人生の真実を探求するための映画 10』」
を載せています。
物語の力を存分に味わうことができる映画を
10本選んで紹介したものです(^^
★僕の大好きな老賢者の一人が
デイル・ドーテンの『仕事は楽しいかね?』に登場する
老人マックスです(^^
この老人の言葉に触れると、
「自分のアイデアを、思いきって試してみよう!」
「第一歩を踏み出してみよう!」
「失敗してもいいからチャレンジしてみよう!」
という勇気が湧いてきます!
行動を開始するきっかけを与えてくれる本としても、
とてもパワフルな本です。
★最近読んだ本に、旺季志ずかさんの
『臆病な僕でも勇者になれた七つの教え』
があります。
大いなる冒険に挑む主人公。
親近感を感じさせる個性的な老賢者。
そして、主人公の家族と仲間たち。
どれもが愛すべきキャラクターです。
そして、感動の結末。
最後はとてもあたたかい気持ちになりました(^^
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