2005年04月24日

一生に一度の勇気を使う場面って、どんな場面?

今日の話は前回の記事の続きです。
次の会話からの続きでしたね。

A子「息子がいじめられていることは、いつもグチっぽく主人に言ってい
ます。ただ、主人の意見やアドバイスは受け入れられないので、主人にち
ゃんと相談したことはありません。おそらく、私にとって主人は、一番受
け入れられないタイプなんだと思います。」

B氏「なるほど。もう一つ根本的な原因がありそうですね。ご主人を受け
入れるよりも前に、そっちを解決する必要があります。」


A子「根本的な原因ですか?」

B氏「はい、あなたがご主人を受け入れることができない根本的な原因を
探る必要があります。ちょっと伺いますが、ご自分のお父様に感謝してお
られますか?」

A子「えっ?父ですか?そりゃもちろん感謝してますが・・・。」

B氏「お父様に対して『許せない』という思いを、心のどこかに持ってお
られませんか?」


A子は、この「許せない」という言葉にひっかかった。
たしかに自分は父を許していないかもしれない、そう思った。
親として感謝しているつもりであったが、父のことは好きになれなかった。
結婚して以降も、毎年の盆・正月は、実家に顔を見せに家族で帰っている。
しかし、父とは、ほとんど挨拶ていどの会話しかしていない。
思えば、高校生のころから、父とは他人行儀な付き合いしかしてこなかっ
た。


A子「父を許してないと思います。だけど、父を許すことはできないと思
います。」

B氏「そうなんですね。じゃあ、ここまでにしますか?お役に立てなかっ
たとしたら、申し訳ありません。それとも、何かやってみますか?」

A子「私の悩みの原因が、本当に父や主人に関係しているんでしょうか?」

B氏「それは、やってみたらわかると思いますよ。」

A子「わかりました。何をやったらよいか教えてください。」

B氏「では、今から教えることをまずやってみてください。お父様に対し
ての『許せない』という思いを存分に紙に書きなぐって下さい。怒りをぶ
つけるような文書で。『バカヤロー』とか『コノヤロー』とか『大嫌い!』
とか、そんな言葉もOKです。具体的な出来事を思い出したら、その出来
事も書いて、『その時、私はこんな気持ちだったんだ』ってことも書いてみ
てください。恨みつらみをすべて文章にして、容赦なく紙にぶつけてくだ
さい。気がすむまでやることです。充分に気がすんだら、また電話下さい。
携帯の番号も教えておきます。」


A子にとって、そのことが、息子の問題の解決に役立つのかどうかは疑問
だった。
しかし、それを疑って何もしないよりも、可能性があるならやってみよう
と思った。
A子は、「今の悩みを解決できるなら、どんなことでもしよう」と思ってい
た。
それに、B氏の話には、根拠はわからないが、不思議な説得力を感じた。
A子は電話を切ると、レポート用紙を持ってきて、父に対する思いを、思
いつくままに書き始めた。


自分が子どものころは、なにかと口やかましい父だった。
夕食が説教の時間になることも多かった。
また、子ども達(A子と兄弟)が自分の思い通りにならないと、すぐに大
声で怒鳴りつける、そんな父だった。
「お父さんは、私の気持ちなんか興味ないんだ!」と、そう思うことも多
かった。
お酒を飲んだ時に、仕事のグチを言うところもイヤだった。
また、建設会社で現場監督をしていた父は、砂や土で汚れた仕事着で帰っ
て来て、そのまま食事をすることが多かったが、それもイヤだった。


A子は、父に対しての気持ちを文章にしていった。
気がついたら、父に対して「人でなし!」とか「あんたに親の資格なんか
ない!」とか、かなり過激な言葉もたくさん書いていた。


ある出来事も思い出した。
自分が高校生のころ、クラスメイトの男の子と日曜日にデートをしたこと
があった。
その男の子と歩いているところを、たまたま父に目撃され、後で問いただ
されて説教されたことがあった。
両親には、「女の子の友達と遊ぶ」と嘘をついていたのだが、父はその嘘を
許せないようだった。
その時の、父の言葉は今も覚えている。
「親に嘘をつくくらい後ろめたい付き合い方をしているのか!お前は、ろ
くな女にはならん!」

思い出しているうちに悔し涙が出てきた。
悔しさも文章にした。
「お父さんがそんな性格だから、嘘もつきたくなるんでしょ!自分に原因
があることも分からないの?それに『ろくな女にならない』って、なんて
ひどい言葉なの。私がどのくらい傷ついたか知らないんでしょう!あんた
こそ、ろくな親じゃない!あれから私は、お父さんに心を開かなくなった
のよ。自業自得よ!」
書きながら、涙が止まらなかった。


気がついたら、正午を回っていた。
書き始めて2時間近く経っていた。
十数枚のレポート用紙に、怒りを込めた文章が書きなぐってあった。
容赦なく書いたせいか、それとも、思いっ切り泣いたせいか、気持ちがず
いぶん軽くなっていた。


A子は、午後1時を回ったところで、B氏に電話をした。

B氏「お父様をゆるす覚悟はできましたか?」

A子「正直なところ、その覚悟まではできていないかもしれません。だけ
ど、できることは何でもやってみようと思います。ゆるせるものなら、ゆ
るして楽になりたいとも思います。」

B氏「では、やってみましょう。お父様をゆるすのは、他でもない、あな
た自身の自由のためにゆるすんです。紙を用意してください。そして、上
の方に『父に感謝できること』というタイトルを書いてください。さて、
お父様に対して感謝できるとしたら、どんなことがありますか?」

A子「それは、まず、働いて養ってくれたことですね。父が働いて稼いで
くれたおかげで、家族も食べていけたわけですし、私も育ててもらえたわ
けです。」

B氏「それを紙に書き留めて下さい。他にもありますか?」

A子「うーーーん。私が小学生のころ、よく公園に連れていって遊んでく
れましたね。」

B氏「それも書き留めておいて下さい。他には?」

A子「それくらいでしょうか。」

B氏「では、別の紙を用意して『父に謝りたいこと』ってタイトルを書い
てください。さて、お父様に謝りたいことは、何かありますか?」

A子「特に浮かびませんが、あえて言えば、『心の中で反発し続けたこと』
でしょうか。ただ、心から謝りたいという気持ちにはなれませんが。」

B氏「実感がともなわなくてもOKです。形から入りますから。とりあえ
ず、今おっしゃったことを書き留めてください。」

A子「書き留めました。で、形から入るといいますと、何をやればいいの
ですか?」

B 氏「いいですか、今から勇気の出しどころです。もしかしたら、あなた
の人生で、一番勇気を使う場面かもしれません。私が提案することは、あ
なたにとって、最も抵抗したくなる行動かもしれません。実行するかどう
かは自分で判断して下さいね。今から、お父様に電話をかけて、感謝の言
葉と謝る言葉を伝えるのです。実感が湧いてこなかったら、用意した言葉
を伝えるだけでもOKです。『父に感謝できること』と『父に謝りたいこと』
の2つの紙に書き留めたことを、読んで伝えるだけでOKです。伝えたら、
すぐに電話を切ってもらってかまいません。やってみますか?」

A子「・・・・・。たしかに、今までの人生で使ったことがないくらい、勇
気を使わないとできませんね。でも、これが私の悩みの解決に役立つなら、
それだけの勇気を使う価値はあるんだと思います。だけど、難しいですねー」

B氏「やるかやらないかは、ご自分で決めてくださいね。私も、一生に一
度の勇気を使う価値はあるとおもいますけど。それから私は、次の予定が
ありますので、このあたりで失礼します。もし実行されたらご連絡下さい。
次のステップをお教えします。」


A子にとって救いなのは、「形だけでいい」ということだった。
「謝る」ということについては、気持ちがともなわない。
「悪いのは父親の方だ」という思いがあるから、自分が謝るのは筋違いだ
と思う。
だけど、書き留めた文章を棒読みするくらいならできそうだ。
それならば、やってみた方がいいに決まっている、と思えた。


A子は「電話をかけよう」という気になってきた。
そして、電話をかけようとしている自分が、不思議だった。
こんなきっかけでもなかったら、A子が父親と電話で話すということは、
一生なかったかもしれない。
結婚して間もないころは、実家に電話をして父が電話に出たときは、すぐ
さま「私だけど、お母さんに代わって」と言っていた。
しかし今は、「私だけど」と言った瞬間、父の「おーい、A子から電話だぞ」
と母を呼ぶ声がする。
父も「A子から自分に用事があるはずない」ということわかっているから
だ。
しかし、今日は電話で父と話すのだ。


「躊躇していたら、ますます電話をかけにくくなる」と思ったA子は、意
を決して、すぐに電話をかけた。

電話に出たのは、母だった。

A子「私だけど」

母 「あら、A子じゃない。元気にしてる?」

A子「うん、まあね。・・・ねえお母さん、お父さんいる?」

母 「えっ?お父さん?あなたお父さんに用なの?」

A子「う、うん。ちょっとね。」

母 「まあ、それは珍しいことね。ねえ、お父さんに何の用なの?」

A子「えっ?えーと、ちょっと変な話なんだけど説明するとややこしいか
ら、お父さんに代わってくれる?」

母 「わかった、ちょっと待ってね。」

父が出てくるまでの数秒間、A子の緊張は極度に高まった。


すっと父のことを嫌ってきた。
父に心を開くことを拒んできた。
その父に、感謝の言葉を伝え、謝るのだ。
ふつうに考えて、できっこない。

しかし、息子のことで悩みぬいたA子にとって、その悩みが深刻であるが
ゆえに、ふつうだったらできそうにない行動の原動力になった。
もしも、その悩みから解放される可能性があるなら、わらにもすがりたい
し、どんなことでもする。
その思いが、A子を今回の行動に向かわせたのだ。


父 「な、なんだ? わしに用事か?」

A子は、自分では何を言っているかわからないくらいパニックしながら話
し始めた。

A子「あっ、あのー、私、今まで言わなかったんだけど、言っといたほう
がいいかなーと思って電話したんだけど、・・・えーと、お父さん、現場の
仕事けっこう大変だったと思うのよ。お父さんが頑張って働いてくれて、
私も育ててもらったわけだし。あのー、私が子どものころ、公園とかも連
れて行ってくれたじゃない。なんていうか、『ありがとう』っていうか、感
謝みたいなこと言ったことないと思うのよ。それで、一度ちゃんと言って
おきたいなと思って、・・・。それから私、心の中で、けっこうお父さんに
反発してたし、それも謝りたいなと思ったの。」


ちゃんと「ありがとう」とは言えなかったし、「ごめんなさい」とも言えな
かった。
だけど、言うべきことは一応伝えた。
父の言葉を聞いたら、早く電話を切ろう。そう思った。


しかし、父から言葉が帰ってこない。
「何か一言でも言ってくれないと、電話が切れないじゃないの。」そう思っ
た時に、受話器から聞こえてきたのは、母の声だった。


母 「A子!あなた、お父さんに何を言ったの?」

A子「えっ?」

母 「お父さん、泣き崩れてるじゃないの!何かひどいこと言ったんでし
ょ!」

受話器から、父が嗚咽する声が聞こえてきた。
A子はショックで呆然とした。


生まれて以来、父が泣くのを一度も見たことはなかった。
父はそんな強い存在だった。
その父がむせび泣く声が聞こえてくる。
自分が形ばかりの感謝を伝えたことで、あの強かった父が嗚咽しているの
だ。


A子の目からも涙があふれてきた。


父は私のことをもっともっと愛したかったんだ。
親子らしい会話もたくさんしたかったに違いない。
だけど私はずっと、父の愛を拒否してきた。
父は寂しかったんだ。
仕事でどんなに辛いことがあっても耐えていた強い父が、今、泣き崩れて
いる。
娘に愛が伝わらなかったことが、そんなに辛いことだったんだ。

A子の涙も嗚咽へと変わっていった。


しばらくして、また母の声。
母 「A子!もう落ち着いた?説明してくれる?」

A子「お母さん、もう一度、お父さんに代わってくれる?」

父が電話に出る。
父 「(涙声で)A子、すまなかった。わしは、いい父親じゃなかった。お
前にはいっぱいイヤな思いをさせた。うっ、うっ、うっ、(ふたたび嗚咽)」

A子「お父さん。ごめんなさい。私こそ悪い娘でごめんなさい。そして、
私を育ててくれてありがとう。うっ、うっ、うっ(ふたたび嗚咽)」

少し間をおいて、再び母の声。
母 「また、落ち着いたら説明してね。一旦、電話切るよ。」


A子は、電話を切ってからも、しばらく呆然としていた。

20年以上もの間、父を嫌ってきた。
ずっと父を許せなかった。
自分だけが被害者だと思っていた。
自分は父の一面だけにとらわれて、別の面に目を向けようとはしなかった。
父の愛、父の弱さ、父の不器用さ、・・・これらが見えていなかった。
父はどれだけ辛い思いをしてきたんだろう。
自分は父に、どれだけ辛い思いをさせてきたんだろう。

いろいろな思いが巡った。


「まずは、形から入ればOKです。気持ちは、ついてきますから。」と言っ
たB氏の言葉の意味が、ようやく分かりかけてきた。

「あと1時間くらいで、○○○(息子)が帰ってくるな。」
そう思った時に、電話が鳴った。

出てみるとB氏であった。


(次回に続きます)

このブログを、よりたくさんの人に見ていただきたいと思っています。
  (↓)今日もひと押しお願いします!
人気ブログランキング2
  (↑)ただ今のランキング順位は?
  いつも応援ありがとうございます!      野口


トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by じゅんこアーティスト   2005年04月24日 22:51
野口さま 心にしみる人生の学びをありがとうございます。
少しづつ許せる気持ちになってきました。
2. Posted by key   2005年04月24日 23:56
行間が叙情的で感動の内に読まされます。
早く続きが読みたいですね。
3. Posted by Sean   2005年04月25日 05:55
ブログを読みながら、僕も泣きました。自分も父を許せそうな気がします。野口さんに感謝します。
4. Posted by tomoko   2005年04月25日 09:14
はじめまして。野口先生の受講生の方から紹介を受けてブログに寄りました。
私は4年心理カウンセリングを受け続けています。きっかけは幼少時代に
保育士から受けた虐待が原因でした。それが原因で激しく発作が起きたり
様々な病的症状が出たのは長男が3歳になって幼稚園に入園した時から。
そうです。私は保育士への憎悪を長男の保育士に投影し信頼できずにいて
更には長男とその頃の自分を重ねて長男の事を見ていました。
治療はまず話すことから始まり、家族構成から何から何まで包み隠さず
話をしてきました。今振り返ると治療開始当時は常に嫌だった事など
マイナスの面にばかり心のアンテナが反応していたように思えます。
嫌な思い出があまりにも鮮明に残り続けていた(正しくは残し続けていた)為
楽しい嬉しい思い出が薄れ忘れていました。
5. Posted by tomoko   2005年04月25日 09:15
自分が2歳の頃に離婚した父母への憎悪もクリアになっておらず、
それはそれは時間もかかりましたが、
ここに書かれているA子さんのように私は母に電話で感謝と謝罪をしたことが
あります。素直に感謝でき素直に謝ることもできました。
反応はA子さんとA子さんの父親と全く同じでした。
こういうことが出来るまで、私は治療開始から3年かかりました。
憎悪を抱き始めて15年経っていました。
それからは自分の人生は他の誰のものでもない自分次第でどうにでも生きれるんだと気づきました。自分の人生は自分が主役なんだと。
虐待を受けるんじゃないかいじめられるんじゃないかという当時の私が
抱き続けた心配や不安を長男に対して投影していた事も今では嘘のようです。

このブログを読んで、ちょっと前に生きていた自分を思い出し
泣いてしまいました。
6. Posted by 野口嘉則   2005年04月25日 20:32
じゅんこアーティストさん
コメントありがとうございます。
心境が変化してきてるんですね。
このブログがお役に立っているとしたら嬉しいです。

keyさん
コメントありがとうございます。
ドラマ風の書き方にしたのもよかったのでしょうか?
続きをお楽しみにしてください!

Seanさん
コメントありがとうございます。
お父さまを許せそうというお話、Seanさんの勇気に敬意を表します。
7. Posted by 野口嘉則   2005年04月25日 20:39
tomokoさん
はじめまして。
コメントありがとうございます。
幼少期に保育士から受けられた虐待のために、とても辛い思いをたくさんされたことだと思います。
そのことを乗り越えられたのですね。
お母様に感謝と謝罪を伝えられたこと、すごく勇気がいったのではないでしょうか。
「自分の人生は自分が主役なんだ」・・・いろいろな経験を乗り越えられたtomokoさんの強さと素晴らしさが伝わってきます。
ありがとうございました。
8. Posted by dai   2005年04月25日 21:51
このブログを読んで涙が止まりませんでした。
ここで書かれていることまさしく自分に当てはまるからです。
家庭を振り返らず仕事ばかりの父。自分の子供に対してどこか
冷めている父。それに対してずっと反発ばかりして全く口を
きかない時期もありました。今では完全な雪解けとまではいかなく
てもポツポツ話せるようになりましたが、このブログを読んで
もっともっと父に対して心を開けるようなそんなきっかけを与えて
頂けたと思います。ありがとうございました。
9. Posted by 野口嘉則   2005年04月26日 20:49
daiさん
コメントありがとうございます。
このブログの記事がお役に立ったとしたら嬉しいです。
10. Posted by 西木 裕司   2005年06月15日 16:29
A子の目からも涙があふれてきた・・・のあと私の目からも涙があふれてきました。

このブログに出会えた私は本当にツイている!
11. Posted by イプログダイレクトの店長   2005年07月15日 06:18
(わくチャレ中)
読んでいて、ああ、私の事だと思いました。さらにコメントを読んで私と同じように思った人がいることを知りました。そして、今、父に電話しました。準備不測でしたが、ひとまず電話せずにはいられませんでした。ありがとうございました。
12. Posted by 野口嘉則   2005年07月17日 23:22
西木さん
涙があふれたんですね。
書いてる私も、涙にじませながら書きました(^_^;

イプログダイレクトの店長さん
すごい!
すぐにお父さまにお電話されたんですね。
その行動力に敬意を表します。
13. Posted by てつじ   2005年08月28日 12:46
こんにちは!
今日は完全に物語としてのめり込んでしまいました。

私は父のことを心底「許せない」と思うことはありませんでしたが、
私が中高生くらいになってから、特に話すこともなく、
母に比べてちょっと距離が空いてしまいました。

そんな父が去年ガンを患ってしまいました。
それを母から聞いた時、ろくに父と話をしなかった自分を後悔しました。
それからは、天気のこととか、他愛もない話でもいいので、
父に電話をする時間を持つようにしました。

お互い口下手で、時には沈黙したりもしますが、
電話した後は、父が元気でいることにほっとし、
何か穏やかな気持ちになります。
幸い父の病気は「ほぼ完治」というところまで回復しました。

A子さんの勇気、かけがいのない価値があると思います。
まだまだ話は続きますね。楽しみにしています。
素敵なお話、ありがとうございます!
(長文になってすいません)
14. Posted by コミ   2005年09月22日 12:00
(ワクチャレ中)
野口さんこんにちは。
自分が抱いている感情(感謝の気持ちや謝りたい気持ち)を正直に伝えることの開放感・たのしさ・大切さを改めて感じました。
ありがとうざいます!!

15. Posted by 睦月   2006年03月20日 16:47
わくチャレ中です。
私も両親のことを恨んで生きてきました。
A子さんと同じく両親に心を閉ざし、反発して生きてきました。
先日行った内観によって、自分がいかに両親に愛されてきたか、いろいろなことをしてもらったかがわかりました。
実際には両親に感謝の気持ちを伝えることはしていないのですが、
私も勇気を出して、伝えてみようと思います。
両親が亡くなるまでには絶対に伝えるつもりです。
16. Posted by kurome   2006年07月06日 12:16
わくちゃれ21日目です。
結婚式で、いわゆる「花嫁から両親への手紙」を書きました。
はずかしいし、今更ねぇ・・・と乗り気ではありませんでしたが、
時間が余ってるしということで、とりあえず、手紙を書きました。
しかし、式の間中にこにこしていた両親は、その手紙で大泣きしてしまいました。
形だけの感謝の手紙だったのに、です。
今思えば、これこそ、「形から入る」ですよね。
これからも、積極的に感謝を伝えたいと思います。
17. Posted by Dr.佐藤富雄の弟子   2006年08月05日 00:02
野口さん、こんばんは!

「形だけ」という言葉だけをみると心がこもっていないみたいで
あまり良く聞こえませんが、実際にはどうでしょう?

心で思っていても言葉で表現しないより、形だけでも言葉で表現
した方がずっと相手に通じるのではないでしょうか?

そんな気がしています。
18. Posted by シルビア   2006年08月09日 07:37
野口様 いつもありがとうございます。

わくわくチャレンジ21日目

今日も全部読み返してしまいましたが、
重大なことをきずきました!!
今からそれを書き出していきたいんだけど
うーん、仕事中だなぁ〜・・・^^;
でも気になってしょうがないし、やりたいとおもったときに
やっておかなければ!!!

同じような内容を幾度と無く目にしたり、読んでいたりしている
はずなのに、どうして今になって心底気づきを得たのかっ!
今この瞬間、この時期、年月日、年齢などなど、
すべては上手くいっていて今の私に一番ふさわしい形で
気づきを得られたのだと確信しています。
19. Posted by shino   2006年09月30日 21:07
こんにちは、野口さん。

『許す』こと、形から入ってみました。
本当にそれだけでも心がラクになるんですね。
ずいぶん私は救われました。
あの人を『許す』ことで、
私にも変化が起こるのでしょうか。
逆に、何も起こらないのなら
『許す』ことが足りてないっていうことなのでしょうか。

これから、結果がわかるんでしょうね。
まだ21日目。
先が楽しみです。
20. Posted by ぷるる   2006年10月20日 10:00
野口さま
今これを読んで、とても動揺しています。
私は母と仲が悪いです。というか、一方的に私が距離を置いています。
母は、境界性人格障害で、私が子供の頃からヒステリックで、嘘つきで見栄っ張りでした。
優しくされた記憶が無く、そのくせに過干渉で、なんでも土足でずかずか人の心に入ってくるのです。それは今でもです。母はとうに60を超えているというのに…
そんな母にも、もちろん育ててもらった恩義はあり、今までに、何度もぶつかっては謝って仲直りをするのを繰り返してきました。
泣いてカウンセリングも何度もすすめましたが、母は自分が人格障害であることを未だに認めていません。きっと、怖いんだと思います。
今は、心の中で、母を許し、感謝することしかできません。言葉で伝えれば、又母の同じ姿を見て自分が傷つくと思うと、どうしても、言い出せないのです。
これではだめですか?
21. Posted by aoiumiaruku-v.v   2007年01月27日 04:18
何度も読んで、毎回泣いているのに、
やっぱりまた、泣いてしまいました。

私は「鏡」を両親に対して実行しました。
感謝はいっぱいあるし、全体としては尊敬しています。
今までの自分の言動も、申し訳なかったと心から思います。
ただ、今のところ、心の奥のほうに、軽蔑の気持ちが少しあります。
その気持ちは、問題なく許せる強さです。 
このまま感謝の気持ちを強めていけば、消えるのでしょうか?
軽蔑してしまう部分が(気にならなく)なりたいです。
どうしたら、いいのでしょう。
22. Posted by chiyoko   2007年02月03日 21:54
A子さんの行動がうらやましいです。
両親を許さなきゃ前に進めないと思いつつ、許せず約20余年。「鏡」を読んでからは「形から」という言葉で、ほぼ毎日、両親に「ありがとう」「ごめんなさい」と心の中でささやいてます。いつか、言葉に出来る日がきますように!
ささやくだけでも、変わってきます。最初は両親を思うだけで嫌でした。今は平気です。最近は、母親の方が「許せない」かな。
25. Posted by 願いを実現☆   2007年04月01日 03:50
3/31
の取組み
私は、A子さんの行動が出来るか、昨日から漠然と考えてました。
今父は検査入院中。
1週間の予定だから退院したら実行してみるかな、それまでになら書き出せそうかな、と思ってました。
時間が出来たので本屋でお勧めの「ゆるすということ」をざっとですが読みました。
そしてテレビで江原さんの番組を母と見ました。
本もテレビもこのブログも必然。
そのあと母に「ありがとう」と言うことができました。
母に許せないことはないですが、感謝の言葉を伝えたことはなかったので伝えたい!と思いました。
母からも「ありがとう」と言われ、そして父の素敵な面を聞くことが出来ました。

野口さんへ一方通行なのが寂しいですが、届いていることを願って
野口さん、ありがとうございます。
野口さんのおかげです。父を許せそうです。
きちんと取り組みます。
26. Posted by みぱ   2007年06月17日 11:13
読んでまた涙してしまいました。
直接親に感謝の気持ちを伝えることがまだまだうまくできないのですが
メールなどでは感謝の気持ちが伝えられるようになってきました。
もっとがんばる必要がありそうです。

鏡の法則を最初に読んだときを思い出します。
親にもすすめたのですが、
そのときは、読んだけどこれって当たり前のことでしょ、ぐらいにしか
感想をもらえませんでした。

そこで何か共感できる部分があったらもっと近づけたのになあ
と思いました。
私はまだ取り組み不足のようです。
27. Posted by aoiumiaruku-v.v   2007年09月12日 13:57
何度も読んで、毎回泣いてしまうのに、
今日もまた、涙が止まりませんでした。

今回は、A子さんの(行動力)が問題を解決していったんだな〜って思いました。
どんなに辛い出来事があっても、
解決できるかどうかの信憑性が怪しいコトを実行するには、
相当の勇気が必要だと思います。
嫌なことに言い逃れをせず、行動に移したA子さんを尊敬します。
私も、自分を正当化して逃げたりしない人になりたいと思いました。
28. Posted by スイートピー   2007年10月09日 04:32
先日2007年9月のところに書き込みをしました。
鏡の法則を実行しましたが、親の攻撃は増すばかりで、カウンセラーにも頼んだのですが、難しく、ずっと毎日調べてやっと母が境界性人格障害だとわかりました。
専門家でも治療が難しいそうです。それでも私は母に誤り感謝を続ければきっとと望めるのでしょうか?今はまだ言葉の攻撃だけですが、私の子供にまで及んでいるので、何か起きないかと恐怖です。野口さん、こんな例でも改善したはありましたでしょうか?母に残り少ない人生を心穏やかに幸せにと願ってやみません。
29. Posted by み〜ぶ〜   2007年10月12日 21:35
野口さん、
ポイントは自己受容ですね。
前回のわくチャレも、コメントできずにいました。
二年前のこの時に、この記事に出会っていれば、なんて考えてしまいます。
父は当たり前に元気でした。
大好きな父が生きている間に、記憶の中にいられる間に
感謝の気持ちを伝えたかったと今も後悔しています。
A子さんの勇気、素晴らしいです。
私は、今も母の話を聴いてあげることができません。
自分と同じ悲しみの中の母の姿を受け入れることができないから? 何を言ってるのか、わからなくなってきました(^_^;)
優しさと思いやりがなければ、話は聴けませんね。
野口さん、いつも話を聴いてくださってありがとうございます☆
30. Posted by 未来   2007年10月15日 09:08
・自分だけが被害者だと思う心。
・一方通行で相手に受け入れてもらえていないと感じる愛情。
・心の弱さ、不器用さ。
こういった気持ちは自分だけが感じていると思いがちですが、相手もまた自分と同じように感じているんですよね。それなのに自己中心的な考えしかできず、自分の考えに囚われて、ギクシャクしたり時間を無駄にしてしまうことが今でもあります。反省。。。
「ゆるすということ」を読み、自分と向き合いました。許すためには封印していた辛い気持ちにも向き合わなければいけないので少し苦しかったですが、心の整理ができ不必要に落ち込むことが少なくなり、前向きに生きようと思うようになりました。
野口さんのおかげで、今日も一日穏やかな気持ちで幸せにすごせそうです☆感謝。
31. Posted by ゆかりん   2007年10月22日 10:06
もう涙でかすんでしまいます。
この話を読んでいて私は母以上に姉に対してこんな思いを持っていると気づきました。
仲が悪い家族ではないと思うのですが、本音がさらけ出せる家族ではないのかもしれません。
私はA子さんのように実家に電話すると姉がでても「パパいる?」とか「ママは?」とすぐに電話を変わってもらいました。もちろん「元気?」とか「大阪寒くなった?」とかたわいもないことは聞きますが、姉もそっけなく「そーやな」と答える程度。なので余計にすぐに親に変わってほしいと思うのです。
なんだか人生の棚卸しをしている気分です。
32. Posted by ゆういち   2007年10月22日 18:11
ぼくはどうしても父親の視点になってしまいますが、こんなことを子供に言われたら泣き崩れますね。
ぼくも、今すぐ両親に感謝の言葉を言いたいような気分になりましたが、親を泣かせようとしている感じがして躊躇します。
来月、下の子の七五三の時に両親が来ますからさりげなくありがとうと言おうと思います。
それにしてもA子さん、お父さんと仲直りが出来てよかったですね。
素敵なお話しをありがとうございます。
33. Posted by ぼーい   2007年12月08日 18:59
ワクチャレ21日目です。

自分がもし親に伝えるとしたら相当勇気いりますね。
A子さんはすごい。。
34. Posted by minny   2007年12月14日 17:15
続きが読みたくなりました。
ご主人を尊敬できないことがお父さんを尊敬出来ないことに繋がるのはなんとなく分かるような気がします。
でもそれが息子さんの事とどう繋がるのかとっても
興味があります。

うちは両親ともにいないので、感謝の気持ちをしっかりと伝えていません。
今思うと、人のためにととても頑張ったお父さんでした。誇りに思う気持ちでいっぱいです。
母もとっても優しい人でした。
今思い出すと、両親のこんないいところを受け継いでいかなくてはと思いました。
35. Posted by 円雀   2007年12月25日 02:49
 この話は2回目になります。このチャレンジに参加したのもこの話を読んだからです。
 私の場合、小さい頃に両親が離婚しました。それ以来、母の手一つで育てられ、父を恨んでいました。
 しかし、現実に起きる出来事は、一つの『結果』であり、『結果』には必ず『原因』がある。
 両親は何らかの原因があって離婚したのだろう。
 ただ、今は、父を許すと同時に謝りたい。一方的に父を悪者にしていたことを。離婚について父は私に語ったことはなかった。母の話だけで離婚の原因は父にあると思っていた。父はもういない。墓前で謝ろう。
 母に感謝したい。自分を育て守ってくれたことを……



36. Posted by き   2008年01月27日 11:17
このお話は何回読んでも心動かされます。
最初に読んだ時に父と少し話した気がします。
まだ十分に出来ていないからまだすっきりしきってていないのかもしれません。
きっと、さらに、母にも感謝しきれていないのかも知れません。
仕事中常に同じ屋根の下にいる、そんな状況でチャレンジするのはかなりの勇気が・・・
うーん。
まずはきちんと書き出す作業をしてから先のことを考える方がいいんでしょうか。
一歩一歩、ですよね。
37. Posted by てるね   2008年05月25日 23:45
記事を読んで感動し、次へ進む前にこうしてコメントしようとすると、よりいっそう深く考えられますね。
私の両親は10年以上も前に亡くなってしまいました。生きてる内に、感謝を言葉で表わすことも、ちゃんと謝ることも、できませんでした。それでも今からでも、心から伝えることはできるんですよね。
そして娘にも「ごめんなさい」と「ありがとう」を伝えたいです。
やはり、根本の原因の多くは、親子の中にあるのでしょうか?
 …いろんなこと…考えてます…(^^♪ 



38. Posted by マーガレット   2008年08月19日 17:16
野口さん、こんにちは。
今までステップを踏まずに進もうとしていました。
謎のB氏(^_^)が見守ってくれていると思いながら
ゆっくり進みます。
やるかやらないかは私が決めるのですね。
『まずは、形から入ればOKです。気持ちは、ついてきますから。』
野口さん、いつもありがとうございます☆
39. Posted by アーナンダ   2009年12月27日 03:08
この一つ前のブログにコメントを書いて
2〜3分後。

ある女性が私のお店に来てくださいました。
お風呂でも本を読むぐらい本好きの方でした。

『鏡の法則』
お奨めしたところ、
(葛藤があるようでしたので)

『お正月にまとめて本を読もうと買い込んでいたので、
その本も読んでみます』

不思議ですが、
シンクロニシティを感じました。

いつもありがとうございます。
40. Posted by aoiumiaruku-v.v   2010年05月11日 00:48
5
→それを疑って何もしないよりも、
可能性があるならやってみようと思った。

→息子のことで悩みぬいたA子にとって、
その悩みが深刻であるがゆえに、
ふつうだったらできそうにない行動の原動力になった。

→それならば、やってみた方がいいに決まっている、と思えた。

→「躊躇していたら、ますます電話をかけにくくなる」
と思ったA子は、意を決してすぐに電話をかけた。

「自分の人生を積極的に生きる。
 本気で生きる覚悟を決める。」
そんなA子さんの強さに感動しました。
41. Posted by 山中一弘   2011年02月09日 14:40

>お父様をゆるすのは、他でもない、
>あなた自身の自由のためにゆるすんです。


何日か前のワクチャレで、
少しでもどこか許せないと感じている人を
書き出してみた事を思い出します。

型だけでも感謝し、許すことで、
アイスクリームが溶けて広がるように、
心が広がって自由になっていくのを感じました。

感謝したい人に感謝の気持ちが出てくるのは当たり前。
感謝の気持ちがなかなか沸いてこない人にこそ、
日々感謝できることを探していきたいと思いました。

21日目。今日も穏やかな心で過ごせること、
有り難いなと思います。

野口さん今日もありがとうございます。

42. Posted by 進化   2011年04月22日 01:30
許すですね。
43. Posted by shige   2011年05月03日 00:12
感動です、鏡の法則を初めて読んだ時の気持ちが蘇ります。

ありがとうございます。
両親への感謝を忘れないようにと思いを新たにさせて頂きました。

44. Posted by リリィ♪   2011年05月04日 16:54
読むだけで涙が出てきます。
ありがとうございます。
45. Posted by 気功整体士:津原   2012年08月26日 15:26
本当の勇気
考えさせられます。

コメントの数が予想より少ないこと、
驚きました。

いつもありがとうございます。
46. Posted by hide   2013年06月16日 07:21
こんにちは。

感謝の気持ちを伝えるというのは素晴らしい事ですが、
すごく勇気がいる事ですね。

考えるだけで緊張します。

まずは形からは大切ですね。

ありがとうございました。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔