自尊心と自信を高める自己受容7つのステップ


2024年09月09日

あなたが抑えている感情や欲求は、あなたの家族や身近な人をとおして現れる


こんにちは、野口嘉則です。

先日、プレゼント企画として
お知らせしたとおり、

来週から、何本かの記事に分けて、

「自己実現のための7つの原則」を
お届けしようと思っています。



その内容をあなたの人生の中で
しっかり役立てていただくために、

事前に、自己実現というものの本質を
理解しておいていただきたく、

今回は、
そのあたりのことをお話ししますね。



僕がいう「自己実現」とは、

ユング心理学でいう「自己実現」のこと
なのですが、

それをひと言でいうならば、

「自分の内なる可能性を最大限に発揮し、
真の自分らしさを体現すること」

です。



しかし、これは
ずいぶん簡略化した説明です。

そこで、もう少し丁寧に説明しますね。



自己実現とは次の3つの意味から成る
言葉なのです。


1.潜在的な可能性を実現して、
より自分らしい自分になっていくこと。

2.それまで無意識下に抑圧してきた
部分を統合して、
それらが調和的に働くようにしていくこと。

3.自分の中の対立する要素を統合して、
より成熟した人間になっていくこと。
(対立する要素とは、静と動、陰と陽、
女性性と男性性など……)



以上、3つのことを進めていく過程が
自己実現であり、

ユング博士は、

「自己実現こそが人生の究極の目的だ」

と言っています。



ですが、上記の説明だけでは、
理解しづらいですよね。

「特に2番の意味がわかりづらい」と
言われることがよくあります。

「無意識下に抑圧してきた部分って
何のこと?」
と思った方も
おられるのではないでしょうか。



そこを詳しく説明しますね。



僕たちは、
自分にとって好ましくないと思える
感情や欲求を

自分でも気づかないうちに
抑圧して生きているのです。



この抑圧された感情や欲求のことを、
シャドー(影)と呼びます。

抑圧された感情や欲求は
消えるわけではなく、
表に出てこないシャドー(影)として、
無意識下から僕たちを振り回してきます。



たとえば、
「自分は強くあるべきだ」
という価値観で生きている人は、

自分の中の弱さ(悲しみ、不安、孤独感など)
を感じないよう、
それらを無意識下に抑圧しています。



そして、
このように自分の弱さを抑圧している人は、

身近な人が弱さを見せたときに、
それをなかなか受け入れることができません。

相手の悲しみや不安や孤独感に
共感できないのです。



そればかりか、
弱音を吐く相手に対してイライラしたり、

あるいはムリヤリ元気を出させようとして
結果的に相手のことを傷つけてしまうことも
あります。

弱音を吐く相手に対して、
「いつまでもめそめそしないで!」と
衝動的に言ってしまうケースもあります。

このようなとき、抑圧されたシャドーが、
無意識下から、
振り回してきているのです。



このようなケースでは、
自分の中の弱さ(悲しみ、不安、孤独感)に
気づいて、

それを自分の一部として
大切にできるようになると、

それまで抑圧されていたものが
徐々に統合されていき、

他者の悲しみや不安や孤独感に
共感できるようになり、

より厚みと深みのある人間へと
成熟していきます。



ユング博士が、
「シャドーの中に黄金がある」
と言っています。

シャドーと向き合い、
それを自分の一部として統合していく
ことによって、

僕たちは、
清濁(せいだく)合わせ飲むような、
大きな器の人間へと成熟していくのです。



一方、
あまりにも強くシャドーを抑圧している
場合は、

その人のシャドーを、
その人の家族や身近な人が
代わりに表出する場合もあります。



本人が自らのシャドーを抑圧したまま、
その統合に取り組まないでいると、

その人に代わって、その人の家族が、
シャドーを表出する役割を担うわけです。



心理学者の河合隼雄先生は、

たとえば教育者や医師など、
社会的地位が高く、
なおかつ周りから立派な人だと
思われている人の子どもに、
問題行動を起こす子どもが多い、

という事実を挙げて、

これを「シャドーの肩代わり」と
呼んでおられます。



親が、立派な善人として
振る舞おうとするあまりに、

自分の中のフラストレーションや
ネガティブな感情を
強く抑圧していると、

代わりに子どもが、
フラストレーションやネガティブな感情を
発散する役割を引き受けて、

問題行動を起こしたりするわけです。

これがシャドーの肩代わりです。



親が自分のシャドーと向き合って、
抑えてきた欲求や感情に気づき、
それを認めて、上手に満たしながら
統合していけばいいのですが、

本人がそれをやらない場合、
家族の誰かが肩代わりをするわけです。

そのとき家族は、その肩代わりを
無自覚に(無意識のうちに)
やってしまうので、
あまり建設的でない形に
なってしまいがちです。



シャドーの肩代わりが起きるのは、
家族の中だけではありません。

たとえば、
「不可能はない! やればできる!
我々が向かうところ、勝利しかない!」
という姿勢の超ポジティブ型経営者
の場合を考えてみましょう。

この経営者は、
自分の中の怖れや心配や不安を
抑圧していますね。

つまり、怖れや心配や不安を
シャドー化させているわけです。

このような場合、
経営幹部の誰かが、
「失敗する可能性があるなら、
やめておきましょう。
リスクをしっかり考慮して、
もっと慎重になるべきです」
と主張する慎重派になったりします。

これもシャドーの肩代わりですね。

こうして組織のバランスが
保たれるのです。



つまり、

経営幹部の誰かが
心配性になってネガティブな主張をし、

超ポジティブ型の社長に対する
ブレーキ役を担うことによって、

組織のバランスが保たれるわけです。



ところが、中小企業の場合は、

ワンマン社長が、自分の周りに
イエスマンばかりを置くことがあるため、

社長に対してブレーキ役となるタイプの
幹部が排除されるケースもあります。

この場合は、
やがて社内に大きなミスを連発する社員が
現れたり、
あるいは社内で不祥事が続いたり、
あるいは、社長の奥さんがウツ病になったり、
社長の子どもが引きこもりになったり……、

つまり、
社長の猪突猛進にブレーキをかける役を、
誰かが担うことになる、
というケースがよくあります。

これもシャドーの肩代わりです。



先ほども述べましたが、

肩代わりをする人は、
それを無自覚にやってしまうため、
建設的でない形になってしまいがちです。



誰かに肩代わりさせるのではなく、

自分で自分のシャドーに気づき、
それらを建設的な形で統合していきたい
ものですよね。

それをすることで僕たちは、

より厚みのある、
より深みのある、
より大きな器の人間に

成熟していきます。

そして、そのプロセスこそが
自己実現なのです。



つまり、シャドーは
自己実現を進めていくうえでの
必須要素なのであり、

そういう意味で、
ユング博士は、

「シャドーの中に黄金がある」

と言っているのです。



さらに、ご参考までに、

ディーパック・チョプラや
マリアン・ウィリアムソンらの共著書
『シャドウ・エフェクト』の中から、

シャドーについて語っている言葉を、
以下にいくつか紹介します。


「誰もがシャドーを持っている。
シャドーを否定すると、
シャドーに人生を奪われる。
しかし、その存在を認め、
光を当てた瞬間、
人生を一変させる恩恵と変容が
もたらされる」


「シャドーこそ、
本来の力強さや幸福感、夢実現の
キーそのもの」


「シャドーは人生の『先生』であり
『ガイド』である」


「完全なる私になるための、
もう一つのピース。
それがシャドー」



以上、今回は、
シャドーという切り口から
自己実現についてお話ししました。

よかったら、
この記事を読んでのご感想や、
「自己実現のための7つの原則」への
期待の声などを、

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書き込んでいただけるとうれしいです。

ぜひ、
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来週からいよいよ、
「自己実現のための7つの原則」を
お伝えしていきます。

これを受け取りたい方で、
まだ登録されていない方は、
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楽しみにしていてくださいね。


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2024年09月02日

【発表】 プレセント企画をお知らせします! 自分と人生を変えたくても変えられなかった人へ

こんにちは、野口嘉則です。

この度、
プレゼント企画の発表をします。

この企画をやるのは1年ぶりですが、

今年も喜んでくださる方が
きっとたくさんおられるだろうと、
勝手に推測して自己満足しています(笑)



その企画がどんなものかを
説明するに当たって、

最初に、僕の過去のエピソードを
少しだけお話ししたいと思います。



僕は、20代のころ、
大きな壁に突き当たったのですが、

その壁を突破して
人生に変化を起こすべく、

能力開発のセミナーや、
目標達成法のセミナーや、
成功法則のセミナーなど、

さまざまなタイプのセミナーを
受講しました。

自己啓発分野の本も
片っぱしから読んで実践しました。

自己啓発にお金を惜しまず投入し、
何年もかけて実践したのです。



しかし、それでも僕は、
自分の望むような変化を起こすことが
できませんでした。

僕の行動は空回りばかりしていて、
結果につながりませんでした。

「お金をつぎ込んでたくさんの学びをし、
自分なりに実践をしてきたけど、
自分は相変わらず同じ問題を抱えているし、
期待したような変化は起きないじゃないか」

そんなことを考えるようになり、
僕は行き詰まってしまいました。



ですが、その後、転機がありました。

僕は、
心理学を学ぶ中で、
ある言葉に出会い、

それによって、
自分の行き詰まりの根本原因を
知ることができたのです。

同時に、
現状突破のために何をすればよいか、
にも気づきました。

そして、それに取り組んだことで、
僕の人生は確実に変化し始めたのです。



最初は小さな変化が起き始め、

やがてそれが積み重なっていって、
大きな変化となりました。


具体的には、

・仕事面
・経済面
・家庭面
・人間関係面

などにおいて、
自分でも驚くほどの変化を起こすことが
できたのです。


その過程で、僕は、

脱サラを実現し、
自分独自の仕事のスタイルを確立すること
ができました。

そして、
仕事を通して学び、確信したことを
著書にして世に出すようにもなりました。



さて、ここで
考えてみていただきたいのですが、

僕が行き詰まっていた根本原因は、
何だったと思いますか?

そして僕は、
何に取り組んだことで、
変化を起こすことができたのでしょうか?



この問いの答えを探るヒントとして、

名著『7つの習慣』の中に出てくる
「きこりの話」を紹介したいと思います。



森の中で、一人のきこりが、
一本の木を倒そうとして、
5時間もノコギリをひいていました。

それでも木は倒れそうになく、
きこりはへとへとに疲れています。

ある人がきこりに、
「少し休んで、
そのノコギリの刃を研いだらどうですか?
そうすれば仕事がもっと進みますよ」
とアドバイスするのですが、

きこりは、
「刃を研いでいる暇なんてないさ。
切るだけで精いっぱいだ」
と答えます。



刃を研ぐ時間を作りさえすれば、
その後の作業が飛躍的に進むのに、

このきこりは
ノコギリをひく作業に忙しくて、
刃を研ぐ時間を作ろうとしないのです。

目の前の木を切ることを急ぐあまり、
かえって遠回りしてしまっているわけですね。



この話でいう「刃を研ぐ」というのは、

・自分を磨くこと
・自分という人間の土台づくりをすること
・人間力を高めること

のたとえです。



何本もの木を切り倒すためには、
ノコギリの刃を研ぐ必要があるように、

僕たちが
望む人生を実現するためには、

自分を磨く必要があります。

つまり、
自分という人間の土台をつくり、
人間力を高める必要があるのです。



ちなみに、

奴隷解放の父と呼ばれた
アメリカの元大統領
エイブラハム・リンカーンも、

次の言葉を残しています。

「木を切り倒すのに6時間もらえるなら、
私は最初の4時間を、
斧(おの)の刃を研ぐことに費やしたい」

リンカーンは、
自分という人間の土台づくりの大切さを
深く理解していたのですね。

だからこそ、
奴隷解放宣言という偉業を成し遂げ、
歴史に名を残す大統領になったのだと
思います。



さて、僕の話に戻しますと、

僕は、
自分という人間の土台づくりを
おろそかにしたまま、

才能発見、
能力開発、
成功法則の習得に
エネルギーを費やしていたのです。



つまり僕は、
刃を研ぐことをせずに、

次々と新しい木に向かっていっては、
「この木も切り倒せない」
と嘆いていました。

ここに、
僕が行き詰まっていた根本的な理由が
あるわけです。



ですが、幸運なことに、
僕にも転機がおとずれました。

ユング心理学を学んでいて、

「自己実現をするためには、
まず、その前提として、
自分という人間の土台を
確立する必要がある」

という言葉に出会ったのです。



ちなみに、
ユング心理学で言う「自己実現」とは、

自分の内なる可能性を最大限に発揮し、
真の自分らしさを体現すること です。


そして、

「自己実現」を進めていくためには、
まず、その土台としての「自分づくり」が
不可欠である、

とユング博士は言っているのです。



僕はこのことを知ってから、
自分という人間の土台づくりに
着実に取り組むようになりました。

そして、その結果、
僕の人生は確実に変化し始めたのです。



以上、
僕の過去のエピソードをお話ししましたが、

ここまで読まれた方の中には、

「自分という人間の土台をつくるために、
具体的には何をすればいいのだろう?」

「人間としての土台づくりを進めるうえで
何に気をつけるとよいのだろう?」

といった問いを持たれた方も
おられると思います。



そして、
その問いに対する僕なりの回答が

今回のプレゼント企画なのです。



もう少し説明しますね。


実は、2016年に僕は、

人間としての土台づくり(自分づくり)を
するうえで大切なことを、
自分なりに徹底的に整理しました。

そして、整理してみると、
非常に重要な原則が7つ
浮かび上がってきたのです。


この原則を実践することによって、
人間としての土台づくり(自分づくり)が
確実に進み、
それが自己実現へとつながっていきます。

ですので、これを
「自己実現のための7つの原則」と
呼ぶことにしたのですが、

この7つの原則こそが、
上記の問いに対する僕の回答なのです。



この「自己実現のための7つの原則」を

9月の中旬から
メールレターの形で
何本かの記事に分けてお伝えします。

これがプレゼント企画です。



今回、このプレゼントを受け取りたい方は、
以下のページから今すぐご登録ください。
プレゼント受取りフォーム

9月の中旬になりましたら、
週に3通のペースで
3週間にわたってお届けします。
(合計で9通です)



昨年、このプレゼントを受け取った方は、
よかったら、今年はぜひ、
復習をしてみてください。

きっと、新たな発見や気づきも
あることと思います。



以上、今回の記事では、
プレゼント企画のお知らせをしました。

よかったら、
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プレゼント企画に対する期待の声などを、

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2021年10月24日

幸せな人間関係を築く力を高める番組「自己実現の心理学」


こんにちは、野口嘉則です。

自己肯定感が高まり、
人間理解が深まり、
人間関係を楽しめるようになるための心理学の話を

音声プラットフォームVoicyで、
一日一話お届けしています。

番組名は「自己実現の心理学」です。
https://voicy.jp/channel/2178



スタートしてから、
まもなく2ヵ月になろうとしていますが、
たくさんの方に喜んでいただいており、
とても嬉しく思っています。

これまでの配信タイトルを
いくつか以下に挙げておきますね。

◆ 過保護な親に育てられると自己肯定感が低くなる

◆ 強運をつかむ人に共通する2つのこと

◆ メンタルが安定する3つの習慣

◆ 家族のバランスが崩れると、家族の誰かに問題が生じやすくなる

◆ 人生でどんな人に出会いたい? その確率が最も高まるやり方

◆ 「子育て不安」を増大させる○○神話

◆ 人からネガティブなことを言われたとき、どうする?

◆ 褒められると自己肯定感が下がるって本当?

◆ 心が折れやすい人と折れにくい人、どこが違うのか?

◆ 劣等感の効果的なゆるめ方



前月以前のバックナンバーは、
いずれ有料化する予定ですが、
現在のところ、
すべて無料で公開中です(^^

Voicyアプリをスマホに入れて、
僕をフォローしておかれると、
更新時に更新内容がVoicyアプリに表示されるので、
聞き逃しがありませんよ。

Voicyアプリは、
iPhoneでもAndroidでもどちらでも
楽しめます。
App Store でも、Google Play でも
すぐにダウンロードできます。

興味のある方はちょっと覗いてみてくださいね。
https://voicy.jp/channel/2178



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2021年08月28日

本日からVoicyはじめました! 一日一話、心のサプリをお届けします。


こんにちは、野口嘉則です。

本日から音声プラットフォームVoicyで、
「自己実現の心理学」という番組を
スタートしました!
https://voicy.jp/channel/2178



自己肯定感が高まり、
人間理解が深まり、
人間関係を楽しめるようになるための

心理学の極上のエッセンスを、

一日一話、お届けします。



毎日のこころのサプリとして、

一日の元気の源として、

お好きな時間に聴いていただくことが
できます。
続きを読む

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2021年04月22日

これから10年で僕たちの生活はどう変わるのか? この変化の波に乗り遅れないためには、どのような力を身につける必要があるのか?


こんにちは、野口嘉則です。

今回は、
知っておくのと、知らないのとでは、
先々に大きな違いが生じると言ってもいいくらいの、
そんなインパクトのある話をしたいと思います。

具体的には、

・これから10年で僕たちの働き方は
どう変わっていくのか?

・この変化の中で生き抜くためには、
どのような力が必要になってくるのか?

という話をします。



早速、本題に入りますね。



あなたも書籍やビジネス誌などで
読まれたことがあるかもしれませんが、

「これから10年の間に、
僕たちの働き方は大きく変わる」

と言われていますね。



さまざまな立場の専門家が、
口をそろえて、

「これからの時代、
わが国に限らず、全世界的に、
人々の働き方が大きく変わっていく」

と言っています。



では、これからの10年で、
僕たちの働き方は、
どのように変わっていくのでしょうか?

そして、この大変化の時代において、
僕たちにはどのような選択の可能性が
あるのでしょうか?
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2019年02月13日

野口嘉則の新刊 『最高の自分をつくる「心眼力」』。運命を好転させ、幸せを実現する因子を見つけ出す力。


おはようございます、野口嘉則です。

寒い日が続いておりますが、
いかがお過ごしでしょうか。



この度、僕の新刊

『最高の自分をつくる「心眼力」』(文庫版)

が発売されましたので、
そのお知らせでメールします。



実は、この本、

2冊分の内容が収録されている上に、
イメージワークの音源も付いて、
スペシャルな本になっているのですが、

それについてお知らせする前に、

心眼力とは何か、
ということについてお話ししますね。



まず次の3項目を見てみてください。

あなたはそれぞれ、
前者と後者のどちらに近いですか?



・1年前の自分と今の自分を比べたとき、
 あまり変わっていない人と、
 確実に成長している人

・予期せぬ出来事が起こったとき、
 すぐに動揺して軸がブレてしまう人と
 ブレることなく冷静に対処できる人

・人から反論されたり批判されたりしたとき、
 すぐに自尊心が傷ついてしまう人と
 自尊心を安定的に保てる人



以上の3項目において、
それぞれ前者と後者を比べると、

後者の方が
幸せで楽しい人生を実現しそうですね。


では、前者と後者の違いは
どこから生じるのでしょう?

後者のようになるためのカギを握って
いるのは、何なのでしょう?



そのカギを握っているのが、

「ものの見方」、

つまり、
「心で何を見ているか」なのです。
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2017年02月26日

感動的な話を紹介します。親が子離れしてくれるのを待っていても・・・


こんばんは、野口嘉則です。

つい先日、
僕の著書を読まれた30代の女性から、
次のようなメールをいただきました。

読んでとても感動し、
涙がとめどなく溢れてきました。

ぜひ皆さんにもご紹介したく、
その要約を以下に掲載します。
(ご本人の了解を得ております)



====================

私は長い間、
母と密着した関係にありました。


さかのぼると小学生のころから、
私は母を慰める役をやってきました。

父の浮気が発覚したときなどは、
母は毎晩のように私に向かって、
父への愚痴を言い続けました。
私は聞き役になって慰めました。

そのころから、私と母の距離は
縮まり過ぎてしまったと思います。
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2017年01月18日

悪者探しからの解放。不登校と家族療法。円環的因果論。


こんにちは、野口嘉則です。

今回は、
家族心理学や家族療法の話も交えながら、

・「あなたは悪くない」
・悪者探しからの解放
・不登校と家族療法

などの話をしたいと思います。



では、話を始めましょう。



「Aという問題を生み出した原因はBだ」
といった「ものの見方」を
直線的因果論といいますが、

僕たちは、この直線的因果論で、
ものごとの原因を特定したくなる傾向があります。

しかし、その「ものの見方」が問題をこじらせ、
悪循環を生んでいるケースも多いのです。



次のような夫婦を例に考えてみましょう。
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2017年01月13日

過干渉な親や過保護な親に育てられた子は、なぜ自己受容ができなくなるのか?


こんにちは、野口嘉則です。

今回の記事では、

「過干渉な親」や「過保護な親」に育てられた子は、
なぜ、なかなか自己受容ができないのか?

という話をしたいと思います。



特に、
自分の親との間に境界線を引けなくて
悩んでおられる方には、

ご参考になるのではないかと思います。



その話に入る前に、
僕の新刊についてちらっと宣伝しますね。



僕は、約10年前に、
『鏡の法則』という本を出版したのですが、

この本は、
「読んだ人の9割が涙した物語」として
マスコミなどで何度も取り上げられ、

ついには100万部を突破して
ミリオンセラーになりました。



しかし、この本には、
短めな解説しか付けていなかったこともあり、

読者の皆さんから、
次のようなリクエストをたくさんいただきました。


「この法則を自分の人生に応用して、
人間関係の問題を解決したい。
そのあたりのポイントを教えてほしい」

「自分の親と、どんな距離感で、
どんな関係を築いていけばいいのか、
その指針となるものを教えてほしい」

「どうしてもゆるせない相手に対して、
どのように考えたらいいかを教えてほしい」

以上、
他にもさまざまなリクエストやご質問を
いただきました。
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2017年01月10日

人間関係の問題を解決するための根本的処方箋

おはようございます、野口嘉則です。



今回の記事では、

人間関係の問題を解決するための
根本的処方箋

というお話をしたいと思います。



人の悩みの大半は
人間関係の問題がからんでいる、

と、よく言われますよね。



アドラー博士も、

「人の悩みはすべて
対人関係(人間関係)の悩みに行きつく」

と言っています。



実際、僕たちは、
家族や周囲の人との人間関係が
うまくいっていないとき、

悩んだり、
落ち込んだり、
イライラしたりしますね。



逆に、僕たちは、

家族や周囲の人と
良好な関係を築けているとき、

心が満たされ、
幸せな気持ちになります。



では、
他者と良好な関係を築いていくためには、
何が大切なのでしょうか?

何がカギを握っているのでしょうか?
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2017年01月07日

幸せな人間関係を無理なく築いていく秘訣は、親との関係を内面的に再構築すること


明けましておめでとうございます。

今年があなたにとって
素晴らしい年になりますように!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。


さて、今年最初の、この記事では、

「幸せな人間関係を無理なく築いていくためには、
親との関係を内面的に再構築する必要がある」

というお話をしたいと思いますが、


その前に、お知らせがあります。

本日、
僕の渾身の新刊 『完全版 鏡の法則』 が、
発売されました!

『完全版 鏡の法則』
kanzenban










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2016年08月23日

八方ふさがりの状況を抜け出すには


人生において

「前に進めない、後退もできない。
突破口が見当たらない」

といった八方ふさがりの状況に
おちいることってありますよね。



そんなとき、
次の言葉を思い出してみてください。

「八方がふさがっていても、
上が空いている」



前後左右、四方八方がふさがっていて、
二進も三進もいかないように思えても、

上が空いているのです。

そこに突破口があります。



では、上が空いているとは
どういう意味なのでしょうか?

これを現実の問題解決に当てはめるには、
どのように考えればいいのでしょうか?

そのことについて、
アインシュタインの言葉や
実際の経営者の事例を紹介しながら、
動画の中でお話ししました。










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2016年08月04日

どうしたらいいかわからないとき、どうするか?


自分には対処できないと思えるような
困難な問題に突き当たったとき、

僕たちは
「どうしたらいいか わからない!」
という心境になり、

身動きが取れなくなってしまいますね。

頭は混乱し、
心は乱れ、
そして行動が止まってしまいます。


そんなとき、
まずどうすればいいのでしょう?

そのような状況の中で、
僕たちはどうすれば、
問題解決の糸口を見いだせるのでしょうか?

そのことについて、
動画の中でお話ししております。








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2016年02月26日

人に振り回されないようになるためには、自分軸を確立すること





人生において

「やるか、やらないか」とか
「変えるか、変えないか」とか
「AとBのどっちを選ぶか」などのように

二者択一の決断を迫られることってありますよね。



このような状況では、

一方を選ぶなら、
他方をあきらめなければなりません。



そんなとき僕たちは、

「どっちの選択がワクワクするだろうか?」
「どっちの選択が自分の成長につながるだろうか?」
「どっちの選択が愛ある選択といえるだろうか?」
など、いろいろ自問したりしますが、

それでもなかなか答えが出ないことがあります。

どっちが最善の選択なのかわからないため、
なかなか決めきれないわけですね。



ここで大切になってくるのが「自分軸」です。

自分軸とは
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2016年02月06日

なぜあの人の性格を受け入れられないのか? それは…


今回は、

人間関係改善のための最も根本的な方法について
お話しします。



その前に一つ、お知らせがあります。

僕は内気な性格なので、
なるべくメディアに顔を出さないように
してきましたが、

この度、
思いきって動画をつくりました。
今、公開中です。


人間関係の問題を改善したい方、
自尊心やプライドが傷つきやすい方、
もっと自分に自信を持ちたい方 には、

きっとお役に立つと思います。


「自尊心・自信を高めるための
   『自己受容 7つのステップ』」

という動画です。

ご関心のある方は、
ぜひ → こちらをクリックして、
ご覧になってみてください。






では、今回の本題に入りましょう。



僕たちはさまざまな人と
人間関係を築きながら
人生を生きていますね。

では、それらの人間関係の中で、
最も基本となる人間関係は、
誰との関係だと思いますか?



親との関係?
配偶者(あるいは恋人)との関係?
職場の人との関係?

いえいえ、
もっと重要な人間関係があるんです。
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2016年02月05日

高揚感をもたらすものに依存したくなる心理


今回は、

「高揚感をもたらすものに依存したくなる心理」
についてお話ししたいと思います。



ところで、
「高揚感をもたらすものへの依存」と聞いて、
どんなものを思い浮かべますか?


代表的なものをいくつか挙げますと、

・過度の飲酒(=アルコール依存)
・ギャンブル依存
・浪費癖(買い物依存)
・仕事への過度の没頭(=ワーカホリック)
・自分が賞賛を浴びることへの依存
・恋愛依存
・セックス依存
・薬物依存

などがあります。



最後に挙げた薬物依存の中でも、
違法薬物への依存は、
犯罪行為になるので、

特に有名人の場合、
ニュースとして取り上げられることに
なってしまいますね。

実際、
覚醒剤取締法違反や大麻取締役法違反で
逮捕される芸能人やスポーツ選手が
後を絶ちません。



今月に入って、清原和博元選手が、
覚醒剤取締法違反で逮捕されましたね。

2013年は、
元体操選手の岡崎聡子さんや、
元Jリーガーの後藤純二さんが、

2014年は、
チャゲアスのASKAさんが、

2015年は、
女優の高部あいさんが、

覚醒剤取締法違反で逮捕されました。



さらに過去にさかのぼると、

元プロ野球選手の
江夏豊さんや野村貴仁さん、

ミュージシャンの
尾崎豊さんや槇原敬之さん、

俳優の
岩城滉一さんや清水健太郎さん、

タレントの
酒井法子さんや小向美奈子さんが、

やはり、
覚醒剤取締法違反で逮捕されています。



また、大麻取締法違反では、

長渕剛さん、井上陽水さん、にしきのあきらさん、
美川憲一さん、萩原健一さん、勝新太郎さん、他

が過去に逮捕されています。



覚醒剤や大麻は、
高揚感や多幸感をもたらすのだそうですが、

これらへの依存状態になってしまう人が、
なぜ成功した芸能人に多いのでしょうか。



そして、
違法薬物に手を出すことはないにしても、

高揚感をもたらすものへの依存状態に
なってしまうケースは、
僕たちの周りにもよく見られますし、

僕たち自身も、大なり小なり、
そのリスクを抱えています。



そこで今回は、
高揚感をもたらすものに依存したくなる心理
について、考えてみたいと思います。



「万能感」という切り口から話を始めますね。



人は皆、幼児時代には、
「自分が願ったことは何でもかなう」という
万能幻想(万能感)を持っています。

しかし、大人になる過程で、
さまざまな失敗や挫折を繰り返し、

その結果、万能幻想から目覚めて、
現実が思いどおりにならないものであることを
受け容れるようになります。

そしてその過程を通して僕たちは、
「思いどおりにならないことへの耐性」を
獲得するのです。



この万能感を手放していくプロセスは、
心理的に大人になる上で非常に大切なのですが、

そのプロセスを通過するために、僕たちは、

自分の弱さや限界にちゃんと直面し、
等身大の自分(欠点も限界もある不完全な自分)を
受け容れていく必要があります。

そしてこれは、
決して楽なプロセスではありません。



これについて考えるうえで、
マイケル・ジャクソンの話をしたいと思います。
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2016年01月19日

自由・独立を選ぶか? 権威に従うことを選ぶか?


多くの人は、
「自由に生きたい」という気持ちを持っていますよね。

しかし同時に、多くの人は、
(自覚していない場合が多いのですが、)
「自由から逃れたい」という気持ちも持っています。



自由に生きるということは、

権威に従ったり、
与えられた考え方や慣習に従ったりするのをやめて、

一から自分で考え、
悩み、葛藤しながら、
自分で道を切り開いていくということです。

そして、そのとき人は、
耐えがたいほどの孤独感と不安に直面します。



ですので、僕たちの多くは、
自由な生き方にあこがれるとともに、

自由な生き方に伴う責任や孤独、不安から逃れたい、
という気持ちも持っています。

つまり、僕たちは、
自由から逃れたいという気持ちも持っているわけです。



この心理についてわかりやすく説いている本が、
エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』です。

世界的に読まれている名著で、
日本でも昭和26年の初版以来、
たくさんの人に読まれ続けてロングセラーになっています。
(僕が持っている版で、117刷り版です!)



フロムは言います、

「人は制約を取り払って自由になろうとしたとき、
目の前の世界と対峙することになり、
耐えがたい孤独感に襲われる」



そしてここで2つの道がある、とフロムは言います。
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2016年01月11日

次のレベルにステップアップするための儀式


今日は成人の日ですね。

今年成人式を迎えられた皆さん、
おめでとうございます!



今日は、フェイスブックページに、
人が大人になるためのイニシエーションについて
記事を書いたのですが、


このブログでは、
もう少し詳しく書いてみたいと思います。



「イニシエーション」は文化人類学で使われる言葉で、
「通過儀礼」とも訳されますが、

文化人類学者のファン・ヘネップは、
「イニシエーション」の意味を次のように定義しています。

「ある個人が成長して、
ひとつの段階から次の段階へ移行するとき、
それを可能にするための儀式」



人生の大きな節目において、
その節目を超えて次の成長段階に移行することは
簡単なことではありません。

それだけに、
そのステップアップを心理的にサポートするための
仕組みが必要です。

その仕組みの一つがイニシエーションなのです。



イニシエーションの中でも、
特に「子どもが大人になるための儀式」は、
世界中の多くの文化圏で見られ、
とても重要なものとして位置づけられています。


たとえば、昔の日本において、
武家階級の男子は、
元服の儀式をもって大人の男になりました。

男子は、元服を境に、
髪型も服装も、そして名前も変え、
それによって一人前の男として認められたのです。

それまで慣れ親しんできた名前を失うことで、
子どもとしての自分と決別し、
大人としての自分に生まれ変わったのです。


また、女子にも裳着(もぎ)という儀式があり、
女子はそれをもって成人しました。

これらは典型的なイニシエーションですね。


農村の場合も、
男子は米俵1俵を持ちあげることができたら
一人前の男として認められるとか、

女子は1日1反の田植えができたら
大人として認められるなど、

各地域それぞれに、
大人になるための関門や試練が
イニシエーションとして用意されていました。
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2015年12月18日

「スターウォーズ」のストーリーは、なぜ世界中の人々の心をとらえたのか?


何かについて学ぼうとするとき、

それを「物語」の形で読んだり観たりすることによって、
心の深いところで感じ取ることができ、
自己変容が起きやすくなります。



僕たちは、物語に触れるとき、
主人公が体験することを
自分も疑似体験するわけですが、

そのことによって
僕たちの感情が喚起され、心が動きます。

そして、その結果、
自己変容が起きやすくなるのです。



物語には、

人の心を動かす力
人の内的な成長を促す力
人を変える力

があるのです。
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2015年10月15日

「察してほしい」という気持ちが人間関係に与える影響


こんにちは、野口嘉則です。


今回は、

・「母子一体感」と自立
・「課題の分離」
・「察する」ことの影響とリスク

などについてお話しします。



では、始めましょう(^^



僕たちは、家族だとか身近な人に対して、
さまざまな期待を持ってしまいますよね。

「このくらいのことはわかってくれるはずだ」とか、
「私の意見に反対しないはずだ」とか、
「以前お願いしたことを覚えていてくれるはずだ」とか、

いろいろな期待を持つわけです。



しかし、実際のところ、
相手が期待に応えてくれないことって、
日常茶飯事のごとく、よくありますよね(^^;



そんなとき、

不機嫌になって黙り込んだり、

腹を立てて、相手のことを責めたり、

相手のことを変えようとして説教をしたり
するとしたら、

それは相手に対して強く甘えているということ
ですよね(^^;



この甘え(=依存)のことを
「母子一体感」と言います。



この「母子一体感」は、
本来、幼児が母親に対して抱く「甘え」であり、

母親を「自分とは別の人間」として認識できていない
心理状態でもあります。



つまり、母子一体感とは、

「お母さんは僕(私)の欲求を
満たしてくれて当たり前」

「お母さんは僕(私)の気持ちを
わかってくれて当たり前」

「お母さんは僕(私)の期待に
応えてくれて当たり前」

という、
子どもに特有の依存心(甘え)のことなのです。



そして子どもは、成長していくにつれて、

「母親が常に僕(私)の期待に応えてくれる
わけではない」
ということを受け容れるようになり、

やがて、健全な「離別感」を持つようになります。



「離別感」とは、

「相手には相手の事情がある。
相手は私の思いどおりになる存在ではない」

という「大人の心理」です。



しかし、実際のところ、

大人になっても
「母子一体感」を手放すことができない人は
かなり多いと思われます(^^;



「母子一体感」を手放すことができない人は、

家族だとか身近な人が、
期待どおりの反応をしてくれないと、

不機嫌になって黙り込んだり、
腹を立てて、相手のことを責めたり、
相手のことを変えようとして説教や非難をしたり
してしまうわけです(^^;



具体的な例を挙げてみましょう。



仕事から帰ってきた夫が、
「あ〜、今日は暑かった。ビールが飲みたい」
と言って冷蔵庫を開けます。

ところが、
冷蔵庫の中にはビールがない。

夫は不機嫌になって、妻に問いかけます。



夫「おい、ビールはどこにあるんだ?」

妻「冷蔵庫の中に見当たらないのなら、
 ないんじゃない?」

夫「おい、なんだよ、それ!
 こんなに暑い日にビールを切らしてるって、
 どういうことだよ」

妻「あら、私はビールを飲まないから、
 ビールが切れてるかどうかまで把握してないわ」

夫「おまえなぁ、俺が仕事で疲れてるっていうのに、
 ビールも用意してないなんて、気が利かないぞ。
 専業主婦なんだから、家のことはもっとちゃんとやれよ」

妻「私なりに家のことはいろいろとやっているわ。
 専業主婦だって、やることはいろいろあるのよ。
 それに私は趣味や友達づきあいも大切にしたいから、
 あなたの欲求を完璧に満たす役なんて
 とてもじゃないけど、引き受けられないわ。
 あなたにとってビールがそんなに大事なら、
 自分でちゃんとチェックして、会社帰りに買ってくれば
 いいんじゃない?」

夫「なんだと!
 俺が仕事でどれだけストレスをためてるか
 わかってんのか!(怒)」
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