2021年10月24日
幸せな人間関係を築く力を高める番組「自己実現の心理学」
こんにちは、野口嘉則です。
自己肯定感が高まり、
人間理解が深まり、
人間関係を楽しめるようになるための心理学の話を
音声プラットフォームVoicyで、
一日一話お届けしています。
番組名は「自己実現の心理学」です。
https://voicy.jp/channel/2178
スタートしてから、
まもなく2ヵ月になろうとしていますが、
たくさんの方に喜んでいただいており、
とても嬉しく思っています。
これまでの配信タイトルを
いくつか以下に挙げておきますね。
◆ 過保護な親に育てられると自己肯定感が低くなる
◆ 強運をつかむ人に共通する2つのこと
◆ メンタルが安定する3つの習慣
◆ 家族のバランスが崩れると、家族の誰かに問題が生じやすくなる
◆ 人生でどんな人に出会いたい? その確率が最も高まるやり方
◆ 「子育て不安」を増大させる○○神話
◆ 人からネガティブなことを言われたとき、どうする?
◆ 褒められると自己肯定感が下がるって本当?
◆ 心が折れやすい人と折れにくい人、どこが違うのか?
◆ 劣等感の効果的なゆるめ方
前月以前のバックナンバーは、
いずれ有料化する予定ですが、
現在のところ、
すべて無料で公開中です(^^
Voicyアプリをスマホに入れて、
僕をフォローしておかれると、
更新時に更新内容がVoicyアプリに表示されるので、
聞き逃しがありませんよ。
Voicyアプリは、
iPhoneでもAndroidでもどちらでも
楽しめます。
App Store でも、Google Play でも
すぐにダウンロードできます。
興味のある方はちょっと覗いてみてくださいね。
https://voicy.jp/channel/2178
2021年08月28日
本日からVoicyはじめました! 一日一話、心のサプリをお届けします。
こんにちは、野口嘉則です。
本日から音声プラットフォームVoicyで、
「自己実現の心理学」という番組を
スタートしました!
⇒ https://voicy.jp/channel/2178
自己肯定感が高まり、
人間理解が深まり、
人間関係を楽しめるようになるための
心理学の極上のエッセンスを、
一日一話、お届けします。
毎日のこころのサプリとして、
一日の元気の源として、
お好きな時間に聴いていただくことが
できます。
続きを読む
2021年04月22日
これから10年で僕たちの生活はどう変わるのか? この変化の波に乗り遅れないためには、どのような力を身につける必要があるのか?
こんにちは、野口嘉則です。
今回は、
知っておくのと、知らないのとでは、
先々に大きな違いが生じると言ってもいいくらいの、
そんなインパクトのある話をしたいと思います。
具体的には、
・これから10年で僕たちの働き方は
どう変わっていくのか?
・この変化の中で生き抜くためには、
どのような力が必要になってくるのか?
という話をします。
早速、本題に入りますね。
あなたも書籍やビジネス誌などで
読まれたことがあるかもしれませんが、
「これから10年の間に、
僕たちの働き方は大きく変わる」
と言われていますね。
さまざまな立場の専門家が、
口をそろえて、
「これからの時代、
わが国に限らず、全世界的に、
人々の働き方が大きく変わっていく」
と言っています。
では、これからの10年で、
僕たちの働き方は、
どのように変わっていくのでしょうか?
そして、この大変化の時代において、
僕たちにはどのような選択の可能性が
あるのでしょうか?
続きを読む
2019年02月13日
野口嘉則の新刊 『最高の自分をつくる「心眼力」』。運命を好転させ、幸せを実現する因子を見つけ出す力。
おはようございます、野口嘉則です。
寒い日が続いておりますが、
いかがお過ごしでしょうか。
この度、僕の新刊
『最高の自分をつくる「心眼力」』(文庫版)
が発売されましたので、
そのお知らせでメールします。
実は、この本、
2冊分の内容が収録されている上に、
イメージワークの音源も付いて、
スペシャルな本になっているのですが、
それについてお知らせする前に、
心眼力とは何か、
ということについてお話ししますね。
まず次の3項目を見てみてください。
あなたはそれぞれ、
前者と後者のどちらに近いですか?
・1年前の自分と今の自分を比べたとき、
あまり変わっていない人と、
確実に成長している人
・予期せぬ出来事が起こったとき、
すぐに動揺して軸がブレてしまう人と
ブレることなく冷静に対処できる人
・人から反論されたり批判されたりしたとき、
すぐに自尊心が傷ついてしまう人と
自尊心を安定的に保てる人
以上の3項目において、
それぞれ前者と後者を比べると、
後者の方が
幸せで楽しい人生を実現しそうですね。
では、前者と後者の違いは
どこから生じるのでしょう?
後者のようになるためのカギを握って
いるのは、何なのでしょう?
そのカギを握っているのが、
「ものの見方」、
つまり、
「心で何を見ているか」なのです。
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2017年02月26日
感動的な話を紹介します。親が子離れしてくれるのを待っていても・・・
こんばんは、野口嘉則です。
つい先日、
僕の著書を読まれた30代の女性から、
次のようなメールをいただきました。
読んでとても感動し、
涙がとめどなく溢れてきました。
ぜひ皆さんにもご紹介したく、
その要約を以下に掲載します。
(ご本人の了解を得ております)
====================
私は長い間、
母と密着した関係にありました。
さかのぼると小学生のころから、
私は母を慰める役をやってきました。
父の浮気が発覚したときなどは、
母は毎晩のように私に向かって、
父への愚痴を言い続けました。
私は聞き役になって慰めました。
そのころから、私と母の距離は
縮まり過ぎてしまったと思います。
続きを読む
2017年01月18日
悪者探しからの解放。不登校と家族療法。円環的因果論。
こんにちは、野口嘉則です。
今回は、
家族心理学や家族療法の話も交えながら、
・「あなたは悪くない」
・悪者探しからの解放
・不登校と家族療法
などの話をしたいと思います。
では、話を始めましょう。
「Aという問題を生み出した原因はBだ」
といった「ものの見方」を
直線的因果論といいますが、
僕たちは、この直線的因果論で、
ものごとの原因を特定したくなる傾向があります。
しかし、その「ものの見方」が問題をこじらせ、
悪循環を生んでいるケースも多いのです。
次のような夫婦を例に考えてみましょう。
続きを読む
2017年01月13日
過干渉な親や過保護な親に育てられた子は、なぜ自己受容ができなくなるのか?
こんにちは、野口嘉則です。
今回の記事では、
「過干渉な親」や「過保護な親」に育てられた子は、
なぜ、なかなか自己受容ができないのか?
という話をしたいと思います。
特に、
自分の親との間に境界線を引けなくて
悩んでおられる方には、
ご参考になるのではないかと思います。
その話に入る前に、
僕の新刊についてちらっと宣伝しますね。
僕は、約10年前に、
『鏡の法則』という本を出版したのですが、
この本は、
「読んだ人の9割が涙した物語」として
マスコミなどで何度も取り上げられ、
ついには100万部を突破して
ミリオンセラーになりました。
しかし、この本には、
短めな解説しか付けていなかったこともあり、
読者の皆さんから、
次のようなリクエストをたくさんいただきました。
「この法則を自分の人生に応用して、
人間関係の問題を解決したい。
そのあたりのポイントを教えてほしい」
「自分の親と、どんな距離感で、
どんな関係を築いていけばいいのか、
その指針となるものを教えてほしい」
「どうしてもゆるせない相手に対して、
どのように考えたらいいかを教えてほしい」
以上、
他にもさまざまなリクエストやご質問を
いただきました。
続きを読む
2017年01月10日
人間関係の問題を解決するための根本的処方箋
おはようございます、野口嘉則です。
今回の記事では、
人間関係の問題を解決するための
根本的処方箋
というお話をしたいと思います。
人の悩みの大半は
人間関係の問題がからんでいる、
と、よく言われますよね。
アドラー博士も、
「人の悩みはすべて
対人関係(人間関係)の悩みに行きつく」
と言っています。
実際、僕たちは、
家族や周囲の人との人間関係が
うまくいっていないとき、
悩んだり、
落ち込んだり、
イライラしたりしますね。
逆に、僕たちは、
家族や周囲の人と
良好な関係を築けているとき、
心が満たされ、
幸せな気持ちになります。
では、
他者と良好な関係を築いていくためには、
何が大切なのでしょうか?
何がカギを握っているのでしょうか?
続きを読む
今回の記事では、
人間関係の問題を解決するための
根本的処方箋
というお話をしたいと思います。
人の悩みの大半は
人間関係の問題がからんでいる、
と、よく言われますよね。
アドラー博士も、
「人の悩みはすべて
対人関係(人間関係)の悩みに行きつく」
と言っています。
実際、僕たちは、
家族や周囲の人との人間関係が
うまくいっていないとき、
悩んだり、
落ち込んだり、
イライラしたりしますね。
逆に、僕たちは、
家族や周囲の人と
良好な関係を築けているとき、
心が満たされ、
幸せな気持ちになります。
では、
他者と良好な関係を築いていくためには、
何が大切なのでしょうか?
何がカギを握っているのでしょうか?
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2017年01月07日
幸せな人間関係を無理なく築いていく秘訣は、親との関係を内面的に再構築すること
明けましておめでとうございます。
今年があなたにとって
素晴らしい年になりますように!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、今年最初の、この記事では、
「幸せな人間関係を無理なく築いていくためには、
親との関係を内面的に再構築する必要がある」
というお話をしたいと思いますが、
その前に、お知らせがあります。
本日、
僕の渾身の新刊 『完全版 鏡の法則』 が、
発売されました!
『完全版 鏡の法則』
続きを読む
2016年08月23日
八方ふさがりの状況を抜け出すには
人生において
「前に進めない、後退もできない。
突破口が見当たらない」
といった八方ふさがりの状況に
おちいることってありますよね。
そんなとき、
次の言葉を思い出してみてください。
「八方がふさがっていても、
上が空いている」
前後左右、四方八方がふさがっていて、
二進も三進もいかないように思えても、
上が空いているのです。
そこに突破口があります。
では、上が空いているとは
どういう意味なのでしょうか?
これを現実の問題解決に当てはめるには、
どのように考えればいいのでしょうか?
そのことについて、
アインシュタインの言葉や
実際の経営者の事例を紹介しながら、
動画の中でお話ししました。
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2016年08月04日
どうしたらいいかわからないとき、どうするか?
自分には対処できないと思えるような
困難な問題に突き当たったとき、
僕たちは
「どうしたらいいか わからない!」
という心境になり、
身動きが取れなくなってしまいますね。
頭は混乱し、
心は乱れ、
そして行動が止まってしまいます。
そんなとき、
まずどうすればいいのでしょう?
そのような状況の中で、
僕たちはどうすれば、
問題解決の糸口を見いだせるのでしょうか?
そのことについて、
動画の中でお話ししております。
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2016年02月26日
人に振り回されないようになるためには、自分軸を確立すること
人生において
「やるか、やらないか」とか
「変えるか、変えないか」とか
「AとBのどっちを選ぶか」などのように
二者択一の決断を迫られることってありますよね。
このような状況では、
一方を選ぶなら、
他方をあきらめなければなりません。
そんなとき僕たちは、
「どっちの選択がワクワクするだろうか?」
「どっちの選択が自分の成長につながるだろうか?」
「どっちの選択が愛ある選択といえるだろうか?」
など、いろいろ自問したりしますが、
それでもなかなか答えが出ないことがあります。
どっちが最善の選択なのかわからないため、
なかなか決めきれないわけですね。
ここで大切になってくるのが「自分軸」です。
自分軸とは
続きを読む
2016年02月06日
なぜあの人の性格を受け入れられないのか? それは…
今回は、
人間関係改善のための最も根本的な方法について
お話しします。
その前に一つ、お知らせがあります。
僕は内気な性格なので、
なるべくメディアに顔を出さないように
してきましたが、
この度、
思いきって動画をつくりました。
今、公開中です。
人間関係の問題を改善したい方、
自尊心やプライドが傷つきやすい方、
もっと自分に自信を持ちたい方 には、
きっとお役に立つと思います。
「自尊心・自信を高めるための
『自己受容 7つのステップ』」
という動画です。
ご関心のある方は、
ぜひ → こちらをクリックして、
ご覧になってみてください。
では、今回の本題に入りましょう。
僕たちはさまざまな人と
人間関係を築きながら
人生を生きていますね。
では、それらの人間関係の中で、
最も基本となる人間関係は、
誰との関係だと思いますか?
親との関係?
配偶者(あるいは恋人)との関係?
職場の人との関係?
いえいえ、
もっと重要な人間関係があるんです。
続きを読む
2016年02月05日
高揚感をもたらすものに依存したくなる心理
今回は、
「高揚感をもたらすものに依存したくなる心理」
についてお話ししたいと思います。
ところで、
「高揚感をもたらすものへの依存」と聞いて、
どんなものを思い浮かべますか?
代表的なものをいくつか挙げますと、
・過度の飲酒(=アルコール依存)
・ギャンブル依存
・浪費癖(買い物依存)
・仕事への過度の没頭(=ワーカホリック)
・自分が賞賛を浴びることへの依存
・恋愛依存
・セックス依存
・薬物依存
などがあります。
最後に挙げた薬物依存の中でも、
違法薬物への依存は、
犯罪行為になるので、
特に有名人の場合、
ニュースとして取り上げられることに
なってしまいますね。
実際、
覚醒剤取締法違反や大麻取締役法違反で
逮捕される芸能人やスポーツ選手が
後を絶ちません。
今月に入って、清原和博元選手が、
覚醒剤取締法違反で逮捕されましたね。
2013年は、
元体操選手の岡崎聡子さんや、
元Jリーガーの後藤純二さんが、
2014年は、
チャゲアスのASKAさんが、
2015年は、
女優の高部あいさんが、
覚醒剤取締法違反で逮捕されました。
さらに過去にさかのぼると、
元プロ野球選手の
江夏豊さんや野村貴仁さん、
ミュージシャンの
尾崎豊さんや槇原敬之さん、
俳優の
岩城滉一さんや清水健太郎さん、
タレントの
酒井法子さんや小向美奈子さんが、
やはり、
覚醒剤取締法違反で逮捕されています。
また、大麻取締法違反では、
長渕剛さん、井上陽水さん、にしきのあきらさん、
美川憲一さん、萩原健一さん、勝新太郎さん、他
が過去に逮捕されています。
覚醒剤や大麻は、
高揚感や多幸感をもたらすのだそうですが、
これらへの依存状態になってしまう人が、
なぜ成功した芸能人に多いのでしょうか。
そして、
違法薬物に手を出すことはないにしても、
高揚感をもたらすものへの依存状態に
なってしまうケースは、
僕たちの周りにもよく見られますし、
僕たち自身も、大なり小なり、
そのリスクを抱えています。
そこで今回は、
高揚感をもたらすものに依存したくなる心理
について、考えてみたいと思います。
「万能感」という切り口から話を始めますね。
人は皆、幼児時代には、
「自分が願ったことは何でもかなう」という
万能幻想(万能感)を持っています。
しかし、大人になる過程で、
さまざまな失敗や挫折を繰り返し、
その結果、万能幻想から目覚めて、
現実が思いどおりにならないものであることを
受け容れるようになります。
そしてその過程を通して僕たちは、
「思いどおりにならないことへの耐性」を
獲得するのです。
この万能感を手放していくプロセスは、
心理的に大人になる上で非常に大切なのですが、
そのプロセスを通過するために、僕たちは、
自分の弱さや限界にちゃんと直面し、
等身大の自分(欠点も限界もある不完全な自分)を
受け容れていく必要があります。
そしてこれは、
決して楽なプロセスではありません。
これについて考えるうえで、
マイケル・ジャクソンの話をしたいと思います。
続きを読む
2016年01月19日
自由・独立を選ぶか? 権威に従うことを選ぶか?
多くの人は、
「自由に生きたい」という気持ちを持っていますよね。
しかし同時に、多くの人は、
(自覚していない場合が多いのですが、)
「自由から逃れたい」という気持ちも持っています。
自由に生きるということは、
権威に従ったり、
与えられた考え方や慣習に従ったりするのをやめて、
一から自分で考え、
悩み、葛藤しながら、
自分で道を切り開いていくということです。
そして、そのとき人は、
耐えがたいほどの孤独感と不安に直面します。
ですので、僕たちの多くは、
自由な生き方にあこがれるとともに、
自由な生き方に伴う責任や孤独、不安から逃れたい、
という気持ちも持っています。
つまり、僕たちは、
自由から逃れたいという気持ちも持っているわけです。
この心理についてわかりやすく説いている本が、
エーリッヒ・フロムの『自由からの逃走』です。
世界的に読まれている名著で、
日本でも昭和26年の初版以来、
たくさんの人に読まれ続けてロングセラーになっています。
(僕が持っている版で、117刷り版です!)
フロムは言います、
「人は制約を取り払って自由になろうとしたとき、
目の前の世界と対峙することになり、
耐えがたい孤独感に襲われる」
そしてここで2つの道がある、とフロムは言います。
続きを読む
2016年01月11日
次のレベルにステップアップするための儀式
今日は成人の日ですね。
今年成人式を迎えられた皆さん、
おめでとうございます!
今日は、フェイスブックページに、
人が大人になるためのイニシエーションについて
記事を書いたのですが、
このブログでは、
もう少し詳しく書いてみたいと思います。
「イニシエーション」は文化人類学で使われる言葉で、
「通過儀礼」とも訳されますが、
文化人類学者のファン・ヘネップは、
「イニシエーション」の意味を次のように定義しています。
「ある個人が成長して、
ひとつの段階から次の段階へ移行するとき、
それを可能にするための儀式」
人生の大きな節目において、
その節目を超えて次の成長段階に移行することは
簡単なことではありません。
それだけに、
そのステップアップを心理的にサポートするための
仕組みが必要です。
その仕組みの一つがイニシエーションなのです。
イニシエーションの中でも、
特に「子どもが大人になるための儀式」は、
世界中の多くの文化圏で見られ、
とても重要なものとして位置づけられています。
たとえば、昔の日本において、
武家階級の男子は、
元服の儀式をもって大人の男になりました。
男子は、元服を境に、
髪型も服装も、そして名前も変え、
それによって一人前の男として認められたのです。
それまで慣れ親しんできた名前を失うことで、
子どもとしての自分と決別し、
大人としての自分に生まれ変わったのです。
また、女子にも裳着(もぎ)という儀式があり、
女子はそれをもって成人しました。
これらは典型的なイニシエーションですね。
農村の場合も、
男子は米俵1俵を持ちあげることができたら
一人前の男として認められるとか、
女子は1日1反の田植えができたら
大人として認められるなど、
各地域それぞれに、
大人になるための関門や試練が
イニシエーションとして用意されていました。
続きを読む
2015年12月18日
「スターウォーズ」のストーリーは、なぜ世界中の人々の心をとらえたのか?
何かについて学ぼうとするとき、
それを「物語」の形で読んだり観たりすることによって、
心の深いところで感じ取ることができ、
自己変容が起きやすくなります。
僕たちは、物語に触れるとき、
主人公が体験することを
自分も疑似体験するわけですが、
そのことによって
僕たちの感情が喚起され、心が動きます。
そして、その結果、
自己変容が起きやすくなるのです。
物語には、
人の心を動かす力
人の内的な成長を促す力
人を変える力
があるのです。
続きを読む
2015年10月15日
「察してほしい」という気持ちが人間関係に与える影響
こんにちは、野口嘉則です。
今回は、
・「母子一体感」と自立
・「課題の分離」
・「察する」ことの影響とリスク
などについてお話しします。
では、始めましょう(^^
僕たちは、家族だとか身近な人に対して、
さまざまな期待を持ってしまいますよね。
「このくらいのことはわかってくれるはずだ」とか、
「私の意見に反対しないはずだ」とか、
「以前お願いしたことを覚えていてくれるはずだ」とか、
いろいろな期待を持つわけです。
しかし、実際のところ、
相手が期待に応えてくれないことって、
日常茶飯事のごとく、よくありますよね(^^;
そんなとき、
不機嫌になって黙り込んだり、
腹を立てて、相手のことを責めたり、
相手のことを変えようとして説教をしたり
するとしたら、
それは相手に対して強く甘えているということ
ですよね(^^;
この甘え(=依存)のことを
「母子一体感」と言います。
この「母子一体感」は、
本来、幼児が母親に対して抱く「甘え」であり、
母親を「自分とは別の人間」として認識できていない
心理状態でもあります。
つまり、母子一体感とは、
「お母さんは僕(私)の欲求を
満たしてくれて当たり前」
「お母さんは僕(私)の気持ちを
わかってくれて当たり前」
「お母さんは僕(私)の期待に
応えてくれて当たり前」
という、
子どもに特有の依存心(甘え)のことなのです。
そして子どもは、成長していくにつれて、
「母親が常に僕(私)の期待に応えてくれる
わけではない」
ということを受け容れるようになり、
やがて、健全な「離別感」を持つようになります。
「離別感」とは、
「相手には相手の事情がある。
相手は私の思いどおりになる存在ではない」
という「大人の心理」です。
しかし、実際のところ、
大人になっても
「母子一体感」を手放すことができない人は
かなり多いと思われます(^^;
「母子一体感」を手放すことができない人は、
家族だとか身近な人が、
期待どおりの反応をしてくれないと、
不機嫌になって黙り込んだり、
腹を立てて、相手のことを責めたり、
相手のことを変えようとして説教や非難をしたり
してしまうわけです(^^;
具体的な例を挙げてみましょう。
仕事から帰ってきた夫が、
「あ〜、今日は暑かった。ビールが飲みたい」
と言って冷蔵庫を開けます。
ところが、
冷蔵庫の中にはビールがない。
夫は不機嫌になって、妻に問いかけます。
夫「おい、ビールはどこにあるんだ?」
妻「冷蔵庫の中に見当たらないのなら、
ないんじゃない?」
夫「おい、なんだよ、それ!
こんなに暑い日にビールを切らしてるって、
どういうことだよ」
妻「あら、私はビールを飲まないから、
ビールが切れてるかどうかまで把握してないわ」
夫「おまえなぁ、俺が仕事で疲れてるっていうのに、
ビールも用意してないなんて、気が利かないぞ。
専業主婦なんだから、家のことはもっとちゃんとやれよ」
妻「私なりに家のことはいろいろとやっているわ。
専業主婦だって、やることはいろいろあるのよ。
それに私は趣味や友達づきあいも大切にしたいから、
あなたの欲求を完璧に満たす役なんて
とてもじゃないけど、引き受けられないわ。
あなたにとってビールがそんなに大事なら、
自分でちゃんとチェックして、会社帰りに買ってくれば
いいんじゃない?」
夫「なんだと!
俺が仕事でどれだけストレスをためてるか
わかってんのか!(怒)」
続きを読む
2015年04月21日
僕たちが日ごろ抑圧している性質や感情は、家族や身近な人を通して現れる
僕たちは、
自分にとって好ましくないと思える性質や感情を
無意識下に抑圧して生きていますが、
この抑圧された性質や感情のことを、
心理学では「シャドー(影)」と呼びます。
抑圧された性質や感情は消えるわけではなく、
表に出てこないシャドー(影)として、
無意識下から僕たちを振り回してきます。
たとえば、
「自分は強くあらねばならない」という価値観で
生きている人は、
自分の中の弱さ(悲しみ、不安、孤独感など)を
感じないよう、
それらを無意識下に抑圧しています。
そして、このように自分の弱さを抑圧している人は、
身近な人が弱さを見せたときに、
それをなかなか受け入れることができません。
相手の悲しみや不安や孤独感に共感できないのです。
そればかりか、
弱音を吐く相手に対してイライラしたり、
あるいはムリヤリ元気を出させようとして
相手のことを傷つけてしまうこともあります。
このようなとき、抑圧されたシャドーが、
無意識下から、その人を振り回しているのです。
自分の中の弱さ(悲しみ、不安、孤独感)に気づいて、
それを自分の一部として大切にできるようになると、
それまで抑圧されていたものが徐々に統合されていき、
その人は、
より厚みと深みのある人間へと成熟し、
他者の弱さを受け入れることができるようになるのです。
心理学者のユング博士が、
「シャドーの中に黄金がある」と言っています。
シャドーと向き合い、
それを自分の一部として統合していくことによって、
僕たちは、
清濁(せいだく)合わせ飲むような、
大きな器の人間へと成熟していくのです。
一方、
あまりにも強くシャドーを抑圧している場合は、
その人のシャドーを、その人の家族や身近な人が
代わりに表出する場合もあります。
本人がシャドーを抑圧したまま、
その統合に取り組まないでいると、
その人に代わって、その人の家族が、
シャドーを表出する「役割(ロール)」を担うわけです。
続きを読む
2015年04月17日
野口嘉則プロフィール
・こころの専門家
・心理セラピスト、メンタルコーチ、作家
高校時代は対人恐怖症に悩むが、
大学入学後、心理学の研究・実践によって克服。
(株)リクルートへの入社を経て、
後にメンタルマネジメントの講師として独立する。
その後、家族療法・夫婦療法、認知行動療法、来談者中心療法、
などの各種心理療法を学び、
1999年に心理セラピスト(心理カウンセラー)としての活動を始める。
さらに、ユング心理学、トランスパーソナル心理学、
ハインツ・コフートの自己心理学等も取り入れて、
クライアントの問題解決だけでなく、
自己受容・自己確立・自己実現をサポートするセッションを提供する。
2003年にはプロコーチとしての活動も始め、
心理学の手法を使ったメンタルコーチングの第一人者となる。
個人コーチングだけでなく、
カップルコーチング(夫婦コーチング)やファミリーコーチング
(家族コーチング)も行っており、
特にファミリービジネス(同族経営)の経営にたずさわる夫婦への
カップルコーチングを多数行っている。
FBAAファミリービジネスアドバイザー資格認定証保持者でもある。
また2016年より、インターネット上で「オンライン自己実現塾」を開講している。
主な著書は、ミリオンセラーになった『鏡の法則』(総合法令出版)の他、
『「これでいい」と心から思える生き方』、『3つの真実(文庫版)』、
『心眼力』(サンマーク出版)、『自分を好きになれない君へ』(小学館)、
『幸せ成功力を日増しに高めるEQノート』(日本実業出版)などがある。
また、Instagram、Youtubeなどを通して、
「家族心理学」や「幸せな生き方」「自己実現」に関する
メッセージや情報を発信中。
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