2021年04月22日

これから10年で僕たちの生活はどう変わるのか? この変化の波に乗り遅れないためには、どのような力を身につける必要があるのか?


こんにちは、野口嘉則です。

今回は、
知っておくのと、知らないのとでは、
先々に大きな違いが生じると言ってもいいくらいの、
そんなインパクトのある話をしたいと思います。

具体的には、

・これから10年で僕たちの働き方は
どう変わっていくのか?

・この変化の中で生き抜くためには、
どのような力が必要になってくるのか?

という話をします。



早速、本題に入りますね。



あなたも書籍やビジネス誌などで
読まれたことがあるかもしれませんが、

「これから10年の間に、
僕たちの働き方は大きく変わる」

と言われていますね。



さまざまな立場の専門家が、
口をそろえて、

「これからの時代、
わが国に限らず、全世界的に、
人々の働き方が大きく変わっていく」

と言っています。



では、これからの10年で、
僕たちの働き方は、
どのように変わっていくのでしょうか?

そして、この大変化の時代において、
僕たちにはどのような選択の可能性が
あるのでしょうか?


有名な社会派ブロガーで、
何冊ものベストセラー本を出版されている
ちきりんさんが、

『未来の働き方を考えよう
  〜人生は二回、生きられる〜』

という著書の中で、
非常に示唆に富んだ話をされています。



ちきりんさんによると、

これから僕たちの働き方が
大きく変わっていく背景には、

次の3つの要因があります。


(1) 寿命が延びて、人生が長期化し、
人々の人生設計が根本的に変わること

(2) IT技術の飛躍的な進化

(3) グローバリゼーション(=世界
がつながること)の急速な進展



これらの要因によって、

世界の人々の働き方は、
変わっていかざるをえない、

というわけです。



では、まずここで、

(1)の、
「人々の人生設計が変わる」
ということについて

考えてみましょう。



ご存知の方も多いと思いますが、

現代人の長寿化は今も進んでおり、

それにともなって、
人々の「働く期間」も
今後ますます長期化していきます。



過去の「人生80年時代」においては、

65歳まで働いて、
あとは「退職金」と「貯金」と「年金」で
生活する、

ということが可能でした。



65歳で引退した後、
80歳くらいまで生きると考えると、

15年間くらいであれば、
「年金」だけでは足りない部分を、
「退職金」と「貯金」でなんとか補える、

というケースが多かったわけです。



しかし、
これからの「人生100年時代」において、
仮に95歳まで生きるとしたら、

65歳で引退してしまうと、
残りの人生が30年もあり、

大多数の人は、途中で、
生活資金が枯渇してしまいます。



そこで人々の多くは、

70代後半〜80代くらいまで
働くようになるわけですね。



ちきりんさんによると、

人々の「働く期間」が
長期化することによって、

ストック型からフロー型への
パワーシフトが起こります。



上記の著書の中で、
ちきりんさんは次のように述べています。



==============================
寿命が100歳となる時代には、
働き方も大きく変わります。

みんな80歳くらいまで働かないと、
個人の生活も社会も立ち行かなくなります。

そしてそんな時代になれば、
一生のうちに一つの職業しか経験しない
などという人は、珍しくなるでしょう。


(中略)


これからはみんな、
ストック型からフロー型に
シフトしていく必要がある、

と私は考えています。


これまでの社会では、
できるだけ多くのストック、
すなわち資産を持つことが
有利とされていました。

資産とは貯金のことでもあり、
肩書なども含め、
過去において手に入れ「ストックしてあるモノ」

という意味です。


これまでの社会では、
みんなとにかくストックを増やそうと
頑張りました。

老後の不安を和らげるために、
相当の貯金があるのに、
さらにお金を貯めようとしている人も
たくさんいました。


けれど今後、
人生100年の時代においては、

ストックが多いことよりも、

その時々になんらかの価値を生み出し続ける
「フローの力」の方が重要になります。


たとえば、
貯金はあるけど自分で稼ぐ力のない人と、

貯金はないけれど、
自分で稼ぐ能力のある人の対比が、
わかりやすいでしょう。


前者は長期間にわたり
大企業で働いてきたような人です。

長らく組織から給料をもらうだけだった人は、
自分で稼ぐ力がありません。

こういう人は人生が長くなると、
いくら貯金があっても、
毎月毎年それが減り続けるという
不安に怯えながら
暮らすことになります。

「もし100歳まで生きたらどうしよう」
「大きな病気をしたら、こんな額では
足りない」
などという計算ばかりして、

後ろ向きの老後を送ることになるのです。


一方、
ストックは少ないけれど、
フローの力は持っている、
という人もいます。

貯金は少なくても、
最低限の生活費を自分で稼げる人は、
「もしも長生きしても、
なんとか食べていけるだろう」
と考えることができます。


長生きの可能性が高まると、
いくら貯金(ストック)を持っていても、
不安は尽きないけれど、

稼ぐ力(フローの力)がある人は、
ストック型の人より
安楽に構えていることができます。


(中略)


これまでは、
お金にしろ人脈にしろ、
過去に貯めたものの多さ(ストックの量)が
人生の豊かさを規定していました。

だからみんな必死で働き、
頑張ってストックを増やそうとしてきました。


でも100歳まで生きるかもしれない時代に、

過去に貯めた資産を後生大事に握りしめ、
資産が減らないか、これで十分か、
と心配しながら生きる人生は、
楽しいものではありません。


そうではなく、

組織を離れても稼げる力や、
年齢を重ねても新しいものに挑戦できる
好奇心や前向きな姿勢、
見知らぬ人とも良好な関係を築ける
人づきあいの能力などが、

人生の豊かさを決めていくのです。


(以上、『未来の働き方を考えよう』
ちきりん著 より抜粋して引用)
==============================




人々の長寿化が進むと、
過去に貯めた資産(ストック)に
依存していては、
安心して生活できない。

本当に頼りになるのは、

自分でお金を稼ぐ力、
新しいものにトライするチャレンジ精神、
自分で自分の人生をクリエイトする創造性、

などの「フローの力」だ、

というわけですね。



これについては、

リンダ・グラットンも、
『ワーク・シフト』や『ライフシフト』
などの著書の中で、

同様のことを述べています。



リンダ・グラットンは、

これからの時代を生き抜くうえでは、
無形資産(見えない資産)が重要になってくる、

と著書の中で述べていますが、

この無形資産こそ、
ちきりんさんの言う「フローの力」と
同じものだと思います。



リンダ・グラットンによると、
無形資産には、
以下の3つがあります。

1. 生産性資産
2. 活力資産
3. 変身資産



「生産性資産」とは、
収入を得るのに役立つもののことで、

・収入を得るのに役立つスキルと知識
・仲間、人的ネットワーク

などがあります。



「活力資産」とは、
僕たちに幸福感と充実感を持たせて
くれるもののことで、

・心身の健康
・良好な友人関係
・良好な家族関係

などがあります。



最後に
「変身資産」を説明しますね。

僕たちは、人生の途中で、

積極的に変化したり、
新しいステージに移行したりする
必要がある状況に直面しますが、

その変化や移行を成功させる能力
のことを、

「変身資産」と言います。


具体的には、

・自分自身についての理解
・新しい経験に対しての開かれた姿勢
・新しい人的ネットワークへの参加

などが「変身資産」です。



この3つの無形資産である、

「生産性資産」と
「活力資産」と
「変身資産」を

今からしっかりと磨き、蓄えていく。

そして、そういった活動を通して、
自分を「再創造(リ・クリエート)」
し続けていく。

そうすると、結果的に、
お金などの有形資産も、
継続的・長期的・安定的に
形成され続けていくわけです。



無形資産を磨き、蓄えていくことで、
有形資産も形成されていく、

ということですね。



そして、それこそが、

人生100年時代を
ハッピーに生きていくための
人生戦略である、

と、リンダ・グラットンは述べています。



さて、ここで一つ、
あなたに質問してみたいのですが、

あなたは現在、
無形資産を磨き、蓄えていくことに、
どのくらい取り組んでいますか?

そして、これからの人生において、
無形資産をさらに磨き、蓄えていくために、
どんなことに取り組めそうですか?



よかったら、ぜひ、
考えてみてください。



今、何に取り組むかによって、
あなたの10年後、20年後、30年後は、
大きく違ってくるかもしれませんよね。

そう考えると、
ワクワクしてきませんか?



ここで、あと一つ、
ヒントになりそうなことを紹介しますね。



上記の著書の中で、ちきりんさんは、

自分設計のオリジナル人生を創造する
ための必要なステップの一つとして、

「市場(マーケット)で稼ぐ力を
身につけること」

を挙げています。



現代においては、

IT技術の進化に伴い、
インターネットが全国民レベルで普及し、

誰もが簡単に、
ブログやSNSなどの「自分メディア」を持って、
情報発信することができるようになりましたね。



インターネットが普及する前は、

情報を発信するのは、

テレビ局、ラジオ局、新聞社、出版社などの
メディアだったり、

あるいは、
メディアを使って広告・宣伝をする
大手企業だったりしたわけです。


逆にいえば、

僕たち一般市民は、
情報の受け手側だったわけです。



しかし今では、

僕たち一般市民が、誰でも、
「自分メディア」を持って、
情報を発信することができるのです。



つまり、僕たちは今、
その気さえあれば、

市場(マーケット)に向けて情報を発信し、

見込み客を育て、

顧客を獲得する、

ということが、


つまり、

市場(マーケット)で稼ぐということが

できるわけです。



ちなみに僕の場合は、

2004年の12月にブログを書き始めて以来、

市場(マーケット)に向けて情報を発信し、
見込み客との間の信頼関係を育て、
クライアントさんになっていただく、

ということを、


つまり、

市場(マーケット)で稼ぐ、

ということを、
ずっとやってきているわけですが、


僕がブログを書き始めた当時は、

同業者(カウンセラーやコーチ)の中でも、
ブログを書く人は少数派でした。



しかし、今や、
カウンセラーやコーチをやっている人の
大部分と言ってもいいくらいの人が、

ブログを書いていたり、
メールマガジンを発行していたり、
フェイスブックで投稿していたり、

なんらかの形で情報発信をしているのでは
ないかと思うのです。



これはつまり、

誰もが気軽に、
市場(マーケット)に向けて、
情報発信できる時代になっている、

ということだと思うのです。



ちきりんさんは、上記の著書の中で、
次のように述べています。



==============================
最近は誰にとっても、
市場から稼ぐことが、
これまでより容易になりつつあります。

なにかの専門知識がある人なら、
電話相談(スカイプ相談)をやったり、
自分でサイトを作って、
ウェブサービスを提供することもできるし、
これからは電子自費出版を利用して
稼ぐ人も出てくるでしょう。


(中略)


市場で稼ぐ自信がない人は、
組織に所属することでしか
生きていけないと考え、

できる限り安泰と思える組織に
しがみつこうとします。

しかし、
これからの社会の変化を考えると、

組織にしがみつくのは
必ずしも賢い生き方ではありません。


(中略)


自分が市場から遠いところにいる
と思う方は、

土日だけでも副業として
市場に向き合ってみれば、

その感覚を身につけるのに役立ちます。

(以上、『未来の働き方を考えよう』
ちきりん著 より抜粋して要約)
==============================




まずは「副業」という形で
「起業」してみることを、

ちきりんさんは推奨しているわけです。



ところで、
リンダ・グラットンは、

起業ということに関して、

著書『ワーク・シフト』の中で、
次のように述べています。


==============================
2025年には、
世界中で何十億もの人たちが、
ミニ起業家として働き、

他のミニ起業家と
パートナー関係を結んで、

相互依存しつつ共存共栄していく
仕組み(=エコシステム=生態系)
を築くようになる。


特定の大企業ではなく、
こうしたミニ起業家たちの
エコシステムが、
市場の方向性を左右するようになる。
==============================



2025年といえば、
あと4年後ですが、

そんな近い将来、

ミニ起業家たちがつながった
共存共栄(相互依存)システムが、

市場の方向性を左右するように
なるということですね。



そのとき僕も、
一人のミニ起業家として、

どんな人たちとつながり、
どんな人たちと相互依存システムを形成し、
どんな人たちと自己実現を支え合っているのだろう?

そう考えると、
とてもワクワクしてきます。



というわけで、
かなり長い話になってしまいましたが、
最後に僕からのお知らせです。

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あなたが、

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さらに、
あなたの中の無形資産を、
育て、磨き、蓄積していくうえで、

とてもお役に立つ可能性があります。



最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!



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この記事へのコメント

1. Posted by 吉田奈央   2021年05月24日 19:05
私は逆に、IT技術の頭打ちとグローバリズムの終焉を唱えたいと思う。IT技術はムーアの法則により、半導体技術に比例して発展していくが、所謂ブレークスルーと思えるほどの技術的特異点にまで10年で到達するのは難しいと考えている。特に昨今はやりのAI技術にしても、画像認識としてはある程度まで、つまり街中であれば完全自動化を達成できる位にまでは発展するが、人々の仕事を奪い去る程までには発展出来ず、完全に労働からかいほうされる未来はまだ先のようだ。次にグローバリズムの終焉であるが、これはもう言わずもがなであろう。リーマンショックに端を発したグローバリズム終わりの始まりは、コロナパンデミックによって決定的となった。

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