2016年10月10日

現実に働きかけ、現実を変えていく力。グラウンディングする力。


おはようございます、野口嘉則です。

今回は、

現実に働きかけ、現実を変えていく力

についてお話しします。



その前に、
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では、話をはじめましょう。



「人間力」という言葉がありますね。



僕は、この言葉を、

「人間として幸せに生きていくための
基礎的な力」

という意味で使っています。



その意味での「人間力」には、
いくつかの要素があるのですが、

今回は、その要素の中から、
「現実に働きかける力」について
お話ししたいと思います。



ある専業主婦のB子さんの例で
考えてみましょう。

僕のクライアントだった方ですが、
ご本人の了解も得て、
差し支えのない範囲でご紹介します。



B子さんは、
2人の子ども(乳児と3歳)を育てながら、
家事もすべて自分がこなしていたため、

自分の時間をほとんど持つことができず、
ストレスをため込み、
鬱(うつ)っぽくなっていました。



彼女は、新婚当初に夫から、
「家事はすべて君にやってほしい」と言われ、

それ以来、
家事はすべて自分がやってきたのです。

本音としては、
「夫に家事を分担してほしい」という気持ちを
持っていたのですが、
それを夫に言い出すことができませんでした。



ある本を読んだときに、
「他人を変えることはできない。
自分を変えることに意識を向けよ」
と書いてあり、

その言葉を読んだときに
B子さんは次のように考えたのです。



「夫にいろいろ要求するのは、
夫を変えようとする行為だから、
それはよくないことだ。
だって他人を変えることはできないのだから。

だから、
夫に『家事を分担してほしい』って言うのは、
やめておこう。

私がもっといい妻になれば、
夫は私のことを認め、私を助けてくれる。
私がもっと人間性を高めたら、
夫は私をサポートしてくれるようになる」



そんなふうに考えて、
彼女は、夫にリクエスト(要求)をしたり、
相談したりすることを
ずっと避けてきたのでした。



しかし、現実的に考えるなら、

夫に直接リクエストしたり、
相談したりしなければ、
夫にB子さんの気持ちは伝わらないですよね。



僕の考えでは、

「他人を変えることはできない」
という言葉は、

「相手に対して何も要求するべきではない」
といったことを指しているわけでは
ないと思います。



「他人を変えることはできない」
という言葉は、

「相手を強引に変えることはできない」
とか、

「自分の思いどおりに
相手をコントロールすることはできない」
といったことを

指しているのだと思うのです。



つまり、

相手に説教をする、
相手に文句を言う、
相手を批判する、

といったような、
相手を外的にコントロールしようとするやり方では、

一時的にはうまくいったかに見える場合もあるが、
長期的に見れば逆効果になる、

ということだと思います。



一方、B子さんが、

「家事をすべて私がやるのは、
負担が大きいのよ」と、
自分の気持ちを率直に夫に伝えたうえで、

「だからあなたも家事を分担してほしい」
と、夫に率直にリクエストし、

そして、そのうで、
夫の考えや気持ちにも耳を傾けるとしたら、

これは決して、
夫を外的にコントロールしようとしているわけでは
ありませんし、

むしろ、とても主体的な行為ですよね。



そして、たとえば夫が、

「俺も仕事がすごくハードで、
家に帰ってきたときにはヘトヘトになっているから、
家事を分担するのは負担なんだよ」

と言ってきた場合、

「あなたも疲れていて、
家事を分担するのは負担なのね。
あなたに過剰な負担をしてほしいとは思わないよ。
だけど私も家事をすべて引き受けるのは負担なの。
どうすればおたがいが
過剰な負担を引き受けなくてすむか、
おたがいが満足できる解決策を考えようよ」

ってかんじで話し合いに持っていくとしたら、

これは、
自分の気持ちも相手の気持ちも
共に大切にしたうえで、
建設的な解決策を目指しているわけですから、

極めて主体的な行為だと思うんです。



そして、

そういった建設的なコミュニケーションを
取れるようになるためには、

自己受容にしっかり取り組みながら、
コミュニケーションの訓練をしていくことが
極めて有効です。



ちなみに、B子さんの場合も、

自己受容に取り組み、
コミュニケーションの練習をしたことで、

夫に対して建設的なコミュニケーションを
取れるようになりました。

そして、その結果、
家事負担の問題を解決することができ、
自分の時間を持てるようになり、
明るく元気になられたのです。



B子さんがコーチングを終了されたときの、
次の言葉が印象的でした。

「以前は、
自分の気持ちをおさえて、
我慢ばかりしていたため、
夫に対して不満がたまってしまい、
夫のことを嫌いになりかけていましたが、

夫に対して自分の気持ちを
率直に表現できるようになったおかげで、
夫との関係が改善し、
家庭が居心地のいい場所になりました。

以前の私は、
『私がもっと人間性を高め、
もっといい妻になりさえすれば、
夫は私の大変さを察してくれて、
私を助けてくれる』
と自分に言い聞かせることで、
夫と向き合うことから逃げていたのですね。
そして、そのことによって、
自分の人間性を高める機会をも
逃がしていたのだと思います」



深い自己洞察ですね。



「私がもっと人間性を高め、
もっといい妻になりさえすれば
夫は私の大変さを察してくれて、
私のことを助けてくれる」

と自分に言い聞かせることで、
「目の前の夫とコミュニケーションを取る」
という現実的な課題から目をそむけていた、

と、B子さんはおっしゃったわけです。



「目の前の現実的な課題」に対して、
「自分ができることは何か」を考え、行動する。

これこそが「現実に働きかける力」であり、
「人間力」の大切な要素の一つなのです。



ここで、もう一つお話しします。



僕はこれまで、
プロコーチの方や心理セラピストの方をはじめ、
フリーランスとして独立されている方をたくさん、
クライアントさんとしてサポートしてきましたが、

その方たちの中にも、
B子さんと同様の気づきに至られた方が
多数おられます。



たとえば、あるプロコーチの方(Cさん)は、
なんとか家族を養うだけの収入は
得ておられたものの、

クライアント数が伸び悩んでいて、
希望するだけの収入を得ることができず、

「今後10年、20年と、やっていけるんだろうか」
という不安を持っておられました。

実際、年によって収入が不安定で、
前年から収入がかなりダウンする、
ということも起きていました。



Cさんは、

「自分の人間性を高めて、
魅力的なコーチになりさえすれば、
クライアントも収入も増え続ける」
と自分に言い聞かせ、

自らの人間性を高めようと、
自己啓発書を読むことに時間とお金を
惜しまず投資されていたのですが、


一方、

目の前の現実的な課題に、

つまり、クライアントを増やすための
マーケティングやブランディングに、
まったく取り組んでおられなかったのです。



当初、Cさんは僕に、
こんなことをおっしゃいました。

「自分のことを売り込んだり、
自分のサービスをアピールしたりすることには
あまり気が進みません。
かっこよくないと思うんです。
営業とかセールスみたいなこともやりたくないし、
マーケティングやブランディングも面倒です。
できれば、自分の人間性や魅力だけで、
クライアントになることを希望する人が殺到するような、
みんなが行列をつくるような、
そんなすごいコーチになりたいです。
そんなかっこいい生き方をしたいんです。
そのためには人間力を高めるしかありません」



それに対して、僕は、
こんなふうに言いました。

「僕も自分の人間性や人間力を高めることを
最優先していて、
そこに最も時間とお金を投資していますから、
そういう意味で、僕たちは似ていますね。

ところで、Cさんは、
人間性・人間力にはどんな要素があると
思いますか?」



そして、この質問によって、Cさんは、

「人間性・人間力の具体的な要素を
自分は、ほとんど明確にしていない」

ということに気づかれたのでした。



そして、
その要素を僕と一緒に考えていく中で、
Cさんは次のような気づきに至られました。


「自分は今まで、現実から目をそむけ、
現実的な課題を見ないようにしていたのかも
しれませんね。

目の前の現実から目をそむけず、
その現実に真正面から向き合っていく力、
その力こそ人間性・人間力の大切な要素に
違いありません。

これに取り組んでこそ、
人間性・人間力も高まっていくのでしょうね」



現実的な課題に真正面から取り組むこと、

つまり、

ビジネスを伸ばして、
安定的な収入を稼ぎ出し、
家族をしっかり養うとともに、
経済的な余裕を創り出していくこと。

そのために、
勇気を出して、営業活動をすること。
自分のサービスを堂々とアピールすること。
必要に応じてマーケティング等を学ぶこと。

そして、
これらの活動に取り組む過程で生じる
さまざまな感情や葛藤に向き合いながら、
一歩一歩、着実に、
自分づくりと自己受容を進めていくこと。



これこそ、
Cさんが自らの人間性・人間力を高める
うえでの、重要な課題だったのです。

そして、この課題に取り組むことによって
養われるのが、
「現実に働きかける力」なのです。



実際、Cさんは、
この課題に取り組まれ、

コーチング・ビジネスを
軌道に乗せることができたのですが、

こんなこともおっしゃっています。

「現実の課題に泥臭く取り組む過程で、
かっこ悪い自分をも受容することができる
ようになりました。
万能ではない自分を直視し、
認めることができるようになりました。

その結果、自己受容が進んで、
ずいぶんたくましくなったと思います。
そして何より、自分に自信を持てるように
なりました。
今のそのままの自分でOKと思えるように
なりました」



以上、今回は、
B子さんとCさんのケースも紹介しつつ、

人間力の重要な要素の一つである
「現実に働きかける力」について
お話ししました。



この「現実に働きかける力」は、

「現実という大地に根を張る力」
「グラウンディング力(地に足をつける力)」

と呼ぶこともできます。



この力をしっかり高めて、
現実にたくましく働きかけ、
グラウンディングしていきたい方は、

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