2007年11月21日

人生を最高に楽しむ覚悟と勇気


こんにちは、野口嘉則です。

最近、ある本を読んでいて、二人の経営者の生き方にとても
感銘を受けました。

二人とも、誇り高く仕事をし、最高品質の商品を世に送り出し、
そして、人生を存分に楽しんでいる人です。





その本は、『イタリア人の働き方』(光文社新書)という本です。

では、私が感銘を受けた二人の経営者を紹介しましょう(^^



イタリアには、世界にその名を知られる生ハムメーカーがいくつも
あるそうですが、その中でも、

「並み居る逸品をはるかに引き離して追随を許さない」と言われて
いるのが、ロレンツォ・ドズヴァルド氏の作る生ハムです。



年間で1500本しか作らないので、予約してから手に入れるまで
2年もかかるそうです。

大金持ちが天文学的な額を提示しても売ってくれない。
客はみな、例外なく順番待ちをし、定価で買うしかないのです。



ベネトン社の社長ルチアーノ・ベネトン氏も、
「手に入れることができるのは年間に2本だけ。(2年前から予約
して)」 と嘆くそうです。

他にも順番待ちしている人には、モンテゼロ(フェラーリ社長)、
ジョルジオ・アルマーニ、ソフィア・ローレンなど著名人がたくさん
いるようですが、例外なく順番待ちです。



また、私が驚いたのは、ドズヴァルド氏が驚くほど時間と手間をか
けて生ハムを作っていることです。

原材料の仕入れから塩漬け、燻製、熟成と、その期間に1年以上
もかけているのです。



そして、その手間ひまから考えると、価格がとても安いのです。

腿1本(12キロ)の金額が200ユーロです。
(大人2人が高級めなレストランで食事するくらいの金額)



たとえドズヴァルド氏が、値段を一気に倍に上げたとしても、去る
客は一人もいないだろうと言われています。

しかしドズヴァルド氏は、人気に乗じて価格を吊り上げることをし
ません。



ドズヴァルド氏は、こう語ります。

「必要以上に高い価格は付けません。私がハム作りにかける
手間ひまに対する評価分と、原材料代が組み込めればそれで
いい。仕事の内容に対するきちんとした評価が何より大切です」



また、「大量生産を拒絶する勇気」を掲げる彼は、次のように語
ります。

「生産規模を拡大すれば、何百倍、何千倍の収入増につながる
のでしょうが、私は現状で満足です。少量生産だがイタリアで
最高品質の生ハムを作れるほうが、ずっと誇り高いことだと思
います。
私がこの手で作り商標印を押したハムを味わった人は、一生、
その味を忘れないでしょう。
もし目隠しをされて試食しても、私のハムの香りと味わいは絶
対に食べ当てられるはずです」



彼がいかに仕事を愛しているか、生ハムつくりにどれだけの情
熱を傾けているかがうかがえますね。

仕事人としての誇り高さに感動します。



そして彼は、仕事を愛するように、家族を愛し、家族とともに
人生を楽しむ時間を大切にしています。

「私にとって幸せな人生というのは、楽しく質の高い仕事をす
ることですが、妻や子供たちと楽しい時間を過ごせることも同
じくらい大切なことなのです。
工場を大きくすれば、銀行口座にはもっと高額の預金ができる
のでしょうが、仕事に追われて、家族と温かい時間を過ごせな
くなるでしょう?
大金を手にするのと、家族といい関係を保つのとどちらかを選
べといわれたら、当然迷わず、私はルチアとモニカとアンドレア
(=妻と娘たち)を選びますね」



彼の言う「大量生産を拒絶する勇気」は、「誇り高く仕事をして
いくための勇気」であり、「家族と過ごす時間を創り出すための
勇気」でもあるのですね。

この勇気の背後に、彼の覚悟を感じます。



人生を最高に楽しむ覚悟です。

この覚悟があるから、勇気が出てくるのだと思います。




もう一人、印象に残ったのがブルネッロ・クチネッリ氏です。
(日本人の私には、ちょっと発音しにくそうなお名前です(^^)

クチネッリ氏は、カシミア衣料における世界のトップメーカー、
ブルネッロ・クチネッリ社の経営者ですが、彼の会社も、規模
の拡大を目指していません。



彼は会社経営の第一目的を
「人間としての尊厳を保つこと」と宣言しています。



クチネッリ氏は昔、ある日本人医師に次のように言われたそう
です。
「夢を持ちなさい。夢のある人生というのは幸せです」

彼はこの言葉に感銘を受け、田舎の貧しい一青年から、カシミ
ア衣料業界のリーダーまでになったのです。



日本人医師の言葉は、彼の経営哲学に生きています。

彼は社員を採用するときに履歴書を見ず、
「あなたの夢は何ですか?」という簡単な質問をするだけです。



彼はインタビューに対して、こう答えています。
「私の命令に従うだけの社員は必要ありません。いっしょに夢を
実現してくれる仲間が必要なのです。こうした観点から人を選ぶ
と、管理するための時計もタイムカードも不要です。全従業員が
工場の鍵を持っていて、いつでも好きなときに出入りできます」



また、クチネッリ氏は会社の利益を、保育園やサッカー場、村の
教会の修復、美術館・劇場の運営など、社員の住環境の改善に
当てています。

これも彼の夢だったのですね。



「経営者である私の個人預金額がいくら増えても、何の意味もない
ことです。私は自分が作る商品を通して夢を広めたいのです。尊厳
高く美しい夢を追う。より多い収入を得るために働くのではなく、
夢実現のための働くのです」



そしてクチネッリ社では、午後6時には、社長を含む全員が退社し
ています。

それについて、クチネッリ氏は、こう語っています。
「残業はありません。父親は帰宅し、子供たちとサッカーをして遊
ぶ時間を持たなければ。私も社員と同じです。仕事が終われば
子供といっしょに過ごし、そしてその後は、バール仲間との時間
です。家族がいて友達がいて、スポーツを楽しみ、読書をします」
(バールとは、イタリアのカフェのことです)



彼の言葉からも、人生を楽しむための覚悟を感じました。




<家族の絆ドットコム>

久々に更新しました(^^;

明日、11月22日は、11(いい)22(ふうふ)で、
「いい夫婦の日」ですね。

素敵なご夫婦の姿がうかがえる手紙を紹介しました。

★こちらをご覧下さい→家族の絆ドットコム



procoach at 21:33│Comments(26)clip!

この記事へのコメント

1. Posted by wing0104   2007年11月21日 22:34
素晴らしいお話をいつもありがとうございます。

告知にもご協力いただけて感謝いたします。

2. Posted by 後藤 喜久   2007年11月21日 22:38
野口さん こんばんは。


今回も素敵なブログをありがとうございます。


私の夢もクチネッリ氏のように、自分の会社を創りその利益を社会に還元していくことです。

いまはまだどのような事業をするかは模索中ですが、そうなっている日のことを考えるとワクワクして楽しくなってきます。


考える機会を下さりありがとうございました。
3. Posted by 西沢知樹   2007年11月21日 23:00
ありがとうございます。
「天職」と生き方のことをあらためて考えることが
出来るお話ですね。早速私も読みます。
4. Posted by じゅんこアーティスト   2007年11月22日 05:39
5 野口様、前回のブログでは情報掲載ありがとうございました。
コルティさん、フェルメールさん、お声かけありがとうござ
いました!!
私のワクワク項目と夢項目を会場に展示することも考えてい
たところでした。

ライフワークに生きると失望も一緒についてくると本田健が
言いました。今、それを少し味わっています。けれども
「人生を最高に楽しむ覚悟と勇気」はもっています。

いつも気づきをありがとうございます。(^_^)…
5. Posted by セイシュウ   2007年11月22日 11:38
野口師匠おはようございます。いつも素敵な記事をありがとうございます。
今、「幸せ成功力を日増しに高めるEQノート」を読み終えました。私の心のブレーキをはっきり認識することが出来ました。後は行動するのみですね。頑張ります。
最後の、愛する人に感謝するところが、ジ〜ンときました。感動を、感謝力を共感させてくれてありがとうございます。 夫に読んでほしいなと思いましたので、もう一冊買おうと思います。

私は、書道家ですが、それを生かして人の幸せにつながるような書を書いて仕事を成功させたいと思っています。その思いがますます強化できました。 今回の成功者達のような、高い志で取り組んでみたいと思います。
6. Posted by HollywoodGirl   2007年11月22日 19:09
野口様、皆様、今晩は☆

東京ミシュランが出ましたね〜。「アラブの石油王(?)が自家用ジェットで来たりなどして、客層が変わると困る」と言って、三ツ星認定を断ったレストランもあるそうな。今日のお話読んで、思い出しました。

御陰様で格段に読書生活豊かになりました。各分野それぞれ良書たくさんですが経営者の著作はとくに目から鱗の良書揃いですね。稲盛和夫氏の著作は最近、新刊も続々と出てるようで、同氏著作の特集を組んでいる書店もありました。

今は「日本人には教えなかった外国人トップのすごい仕事術」(フランソワ・デュボア)という本を読み進めてます。日産社長カルロス・ゴーン氏はじめ数人の経営者の大変示唆に富む発言が収録されています。まだ少し読んだだけですが、すでに大変に感銘を受けましたので、おススメです。
7. Posted by tenteko-舞chan   2007年11月22日 22:24
4 こんにちは。いつも心が前向きになる学びと気付きをありがとうございます。
今、「7つの習慣」ファミリーを読み進めています。家族の有難さを改めて実感すると共に何気ない習慣は恐ろしい、と感じます。特に家族関係であまりにも当たり前で済ませていて、意識化されていない悪い習慣が家庭の不幸をもたらしていることを気づかせてくれますね。仕事と家族、本当に大切なものですね。
8. Posted by usa   2007年11月23日 09:54
いつも貴重なお話をありがとうございます。
私も普通である幸せ。を毎日の生活の中で感じることが出来ています。
よく見回してみれば、たくさんの幸せがあるんですね。
野口さんや皆さんにも幸せの気づきがたくさんありますように。
9. Posted by しのぶ   2007年11月24日 14:03
5 初めまして、このブログを知り、鏡の法則を手にしました。私は、ずっと人間関係が苦手で仕事をコロコロ変えていたんです。鏡の法則(コミック)は本当に泣きました。考えが変わりました。本当にありがとうございます!
10. Posted by aoiumiaruku-v.v   2007年11月24日 23:12
【人生を最高に楽しむ覚悟】

いままでより重く聞こえました。

価値観を手放す勇気
人間関係のバランスが変わるのを恐れない気持ち

負荷はいろいろあるかもしれないけれど、
楽しむきもち、前向きなこころは
最高の武器になると思います。
自分の(思い方)をよく見ていきます。
11. Posted by フェルメール   2007年11月25日 11:02
5 最高の働き方なんてあるんですね・・・。

人それぞれ違うけれども、
ためになるお話でした・・・。

このお話を活かして
仕事していきます。
12. Posted by よっちゃん   2007年11月26日 17:13
野口さん、こんにちは。

考えさせられる、記事ですね。
何を持って幸せな人生というか。
という人それぞれの「幸せ」についての定義ですね。

私も以前は、いろいろな考えが頭をよぎりました。
野口さんのわくチャレを実施して、早々に自分にとっての幸せとはなにか?を自分自身に問う機会があったことを思い出しました。

仕事の成功だけが幸せではない。
お金持ち全てが幸せではない。
毎日の充実感や家族との絆、よりよい人間関係。
そんなことが、わたしにとっての「幸せ」だと思ってます。

告知されていた、澤谷先生のセミナーですが、私は先日(23日)に東京会場で参加してきました。
心のブレーキが外せた、有意義な1日でした。

人それぞれの幸せな人生をサポートしたい。
幸せを分かち合いたい。
と改めて思い、決意した1日でした。
13. Posted by 浜口   2007年11月27日 10:27
人生は一回きりしかない!後悔しないように生きたい!野口さんのブログはそう思わせるものがありますね♪
どんな道であれ、自分に用意された必要なものであり
そこから学ぶことがたくさんあるんですね☆

エネルギッシュに生きてる方をみると、どこからそんな
パワーが沸いてくるのか不思議でなりません(笑)
そういう方とお話しすると、
今を生きて、今を楽しみ、将来につなげるということを
自然に無理なくしている方ばかりです(^−^)
私も自然にそうなれるように習慣付けたいものです。




14. Posted by MOCHI   2007年11月27日 13:20
いつも拝見させていただいております。
現在専業主婦をしております。まだ2人の子供が小さいので、一緒にじっくり育っていけるし、主人のサポートもしっかりできる。と思い、働かないという事を選択しています。
では、働こうと思った時、仕事があるかという事も全く考えないわけでありませんが、私は、今の目の前にあることを、丁寧に精一杯やっていけば、必ずよい方向にいくと信じてい
おります。
野口さんのブログのおかげで、気付きをたくさん頂き、毎日楽しく子育てに家事にと励めます。いつもありがとうございます。 
15. Posted by ちびンこ☆   2007年11月27日 15:11
5 ドズウァルドさんの作る美味しい生ハムを、一生に一度でも食べてみたいですネ…(*^-^*)!
誰かの手が作るものはなんの作品でも、魂が愛が込められると、それが移るのでしょうね…
だからお母さんの愛情料理とか、とても美味しく元気になるのでしょうね…!
クチネッリさんの社員みんなを大切にする想いは、カシミアだけでなく会社全体をぽかぽかにするのですね…†
あっおこって作ったり食べたりは毒になるそうですヨ☆
16. Posted by gamberetti   2007年11月29日 04:29
5 野口さん、こんにちは。そして、はじめまして。
やっとこの日が来ました\(^O^)/
9月に友人から野口さんを紹介してもらい(ですね♪)やっと今日に至りました!感無量です。感謝の言葉もありません。
泉から水が湧き出るように、溢れ出るように、それはそれはたくさんの導きを得て、これから強くたくましくそして優しく生きていけそうです。心からありがとうございました。
いつかお礼を言いたいと思いながら1日1日読み進み、今日の分を読み始めたとき、そうか今日だったんだ!と思いました。
それは、初回からこの日までイタリア人についての内容は初めてかと思います。私はイタリアに住んでおり、日頃イタリア人について思うことも多々・・・(^_^;)強く心に響きました。これぞ集合的無意識!と確信したわけです(^o^)
これからもずっとエネルギーをいただきたく思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!
17. Posted by きょうこ   2007年12月01日 13:55
こんにちは。
ここのブログで紹介されていた本、機会があれば
探してみますね!。

自分なりにマイペースに進んで行きたいと思います。
(難しいんですけどね)
18. Posted by ゴン太   2007年12月02日 16:19
5 こんにちは〜。
3ヶ月ワクワクチャレンジを
たった今、読み終えました〜!

おかげさまで、人生について、いろいろ考え、
なんだか、スッキリして、一段と男前になった?
気がします。

と思いに浸っていたら、
2009年1月のブログを発見!

3ヶ月ワクワクチャレンジは、
5ヶ月間のブログの・・・で、
まだまだ、ブログが有ることに
今頃気づいて、、、

嬉しさ半分、切なさ半分。
卒業式?のような気分を味わっています♪
19. Posted by 薬剤師 求人 転職   2007年12月02日 20:06
本当にお疲れ様でした。
楽しく拝見してましたよ。
20. Posted by 願いを実現☆   2007年12月11日 12:33
野口さん 

お久しぶりです。

自分は何をしている時に楽しいのか、何がしたいのか、何を大切にしたいのか を探っています。
≪人生を最高に楽しむ覚悟≫

素敵ですね

流されず 自分がたのしいことを感じ、意識して 楽しんで生きたいなと思います。

いつもありがとうございます。
21. Posted by 美笑の天才   2008年01月14日 10:48
5 今回の記事も最高です。ありがとうございます。
22. Posted by hamco   2008年02月08日 14:05
5 初めまして、1ヵ月前から拝読させて頂いています。
今回は、いつも考え続けている事に答えを頂きました。
ドズヴァルド氏の言葉は堂々巡りをしていた私の心と頭の中にピッタリはまりました!
この言葉を紹介してくださり有難うございました!
本読んでみようと思います。
23. Posted by kewc   2008年05月11日 12:24
両氏とも人生の達人ですね。
ただ、自分は動物好きなので、殺されるカシミア山羊や豚のほうに関心がいってしまいますが・・。
(場違いなコメントですみません)

親を許すということは難しいですね。
親と対面すると感情が混乱し嫌悪感でいっぱいになります。
今は連絡も取らず距離を置いて精神の安定を保っています。

本当の酷い親(虐待をするなど)を持った人は実践が難しいでしょうね。
やる価値はあるんでしょうけど・・。
考えてみれば、職場でも人を責めることが多いような気がします。
まず親を、そして自分を許すことを目指してみようと思います。



24. Posted by 成長ゲームサポートマスター   2012年01月24日 08:11
5 とても感銘を受けました。
イタリアのお二人を紹介しながら
とてもわかりやすく
「人生を楽しむための覚悟」を学ぶことができました。

自分ならどんな覚悟を持つことで
どんな楽しい人生を歩むことができるのか?
じっくり考えてみたいと思います。

想像しただけで、わくわくしてきますね。

今日もありがとうございます。
25. Posted by リリィ♪   2012年01月24日 19:48
イタリア人の働き方、
本当に素敵な本ですよね。
私もかつて感銘を受けたことを
思い出しました。
ありがとうございます。
26. Posted by shige   2012年01月25日 16:30
自分にとって本当に大切なものが何なのか、
しっかり自分を知り、それを勇気を持って大切にされているんですね。

見習いたい素晴らしい姿勢だなぁと思いました。

ありがとうございます。

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