2005年07月06日

「あるがまま」の極意!

「私の過去!そして今!」という記事以降、私が対人恐怖症を克服するプ
ロセスをお話しています。

前回からの続きです。


私は、大学2年生の秋ごろだったと思いますが、森田療法を知りました。
そのきっかけになったのは、「森田式生活術」という本です。

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森田療法にはいくつかの原則がありますが、その中でも2大原則と言われ
ているのが次の2つです。

(1)あるがままに生きる

(2)目的本位で生きる



まず、「あるがままに生きる」についてお話します。

不安や恐れや劣等感などの感情は、消そうとしても簡単に消えるものでは
ありません。
むしろ、消そうと執着すればするほど、その感情は大きくなっていきます。



私の場合も、人と接する時に、「緊張すまい!」とか「リラックスしよう!」
と思えば思うほど緊張していました。
それでも私は、「緊張しない自分」「対人関係でリラックスしている自分」に
なろうと執着していたのです。

そして、そうなれない自分を自己嫌悪し、苦しんでいました。



森田療法では、「感情はあるがままにしておきなさい」と言います。
緊張しているなら緊張しているままに。
不安であるなら、不安なままに。

また、「緊張したくない!」と焦る気持ちが湧いてきたら、その焦る気持ち
も、あるがままにしておきます。
不安を消したいという気持ちが起きたら、その気落ちもあるがままにして
おきます。
とにかく感情は、そのままにしておくのです。



では、意識をどこに向けるのか?

自分の目的を明確にし、その目的をまっとうする行動に意識を集中するの
です。
これが「目的本位で生きる」です。



例えば、赤面恐怖症の人の場合で説明します。

会議で、あることについて発表しなければならないとします。
自分の出番(=発表する時間)が近づいてくると、緊張感が高まります。
「赤面してしまうのではないか?」という不安が生じます。



ここで、緊張感を解消しようとすると、よけい緊張します。
不安を取り除こうとすると、よけい不安に支配されます。

感情はあるがままに置いておいて、緊張したまま、不安なまま発表するの
です。
「参加者に大切なことを伝える」という目的のために、「発表する」という
行動を取るのです。



これが「目的本位」です。
目的に向けて、なすべきことをするのです。

この時、「うまく話せたか?」「完璧に話せたか?」というプロセスに意識
を向けるのではなく、「発表する」という行動を通して、「大事なことを
伝える」という目的をまっとうしたことに意識を向けるのです。



これをやっていると、「感情に振り回されずに、目的に沿った行動をする」
という生き方が身につきます。
強い生き方です。



私の場合、大学で友人と出くわした時に、「緊張しないように」ということ
に意識をフォーカスするのではなく、次の2つの目的に意識をフォーカス
しました。

「友人のことを知る」
「自分のことを知ってもらう」



そして、そのためになすべきことは、まず「見かけたらこっちから挨拶す
る」そして「その後で話す」ということでした。
それをやり続けていった結果、友達が増えていったのです。

人に接する時の恐怖心はありましたが、人と接することが増え、結果とし
て友人がかなり増えました。
恐怖心があっても、目的に向けてなすべき行動をすれば、友達は増えるの
です。



4年以上も対人恐怖症で苦しんでいた私でした。
友達と充分に接することができずに、孤独感と自己嫌悪で苦しみました。

そして、私の苦しみの原因だったのは、「緊張」や「顔のひきつり」では
なく、「それを理由に友達と話さない」という行動だったのです!

その行動が、孤独な現実を作っていたのでした。



森田療法のおかげで、私は対人恐怖症から抜け出すことができたのです。
徐々に友達が増え、大学生活が楽しくなっていきました。

大学3年生になるころの私は、対人緊張はするけど、対人恐怖症ではなく
なっていました。


それでは、次回に続きます。



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1. 目的と手段  [ 自分が変われば世界が変わる ]   2005年07月13日 07:34
お待たせ致しました。昨日お約束した通り、苦手な人との接し方について、私の最近の体験をお話します。実は、職場に苦手な人が居ます。「その人ときちんと挨拶出来るか」「上手く話せるか」「嫌と言う感情を悟られはしないか」「嫌われはしないか」、それがいつも不安で憂鬱

この記事へのコメント

1. Posted by イプログダイレクトの店長   2005年07月07日 03:16
一体、自分の意思とは無関係に湧き起こる感情にどう対処したらいいのか?
「感情はあるがままにしておきなさい」というのは、意外な対処法でした。
しかし「目的に意識をフォーカス」することによってそれが可能になる気が
します。沸き起こる感情はありのまま「受け入れる」というスタンスで。
2. Posted by Lio   2005年07月07日 06:55
野口さんお早うございます。

森田療法の二大原則は目から鱗でした。

「うまく話せたか?」「完璧に話せたか?」といった事を意識して、それに対する不安を克服しようとすると、そちらが目的になってしまって、「大事なことを伝える」という当初の目的が霞んでしまう危険があると思いました。

目的達成には何をすべきか、こちらに意識を向ける訓練を今日から始めます。

今日も良いお話を有難うございました。
3. Posted by あなたらしく、私らしく/はるぴん   2005年07月07日 09:14
野口さんへ
自分の感情と行動を別に考えることと理解しました。
EQにも繋がってきますね。
感情をコントロールすることにこだわりすぎて、わけがわからなくなったり
していましたが、行動に焦点を当てることで、スムーズにコントロールできそうです。
4. Posted by 西木 裕司   2005年07月07日 09:25
おはようございます。

一度、殻を破ってしまえば楽になることってありますよね。

私は仕事でクレームが発生した時には、凄く憂鬱ですが、可能な限り

お客様のところへ直ぐ行くようにしています。すると、ほとんどの場合

先ほどまで怒っていたお客様が落ち着いて話をして下さいます。

他の苦手なことにもチャレンジしてみます。

このブログに出会えた私は本当にツイている!
5. Posted by hikaru   2005年07月07日 09:46
私も先生が実践されたように、目的に意識を集中してみます!また結果報告いたします。
6. Posted by Hikari   2005年07月07日 19:40
野口さん、こんばんは。
 森田療法という名前は知っていましたが、内容を教えていただいたのは初めてでした。
 仕事で生かすための質問ですが、森田療法というのは作話(虚言癖?)の改善などにも使えるのでしょうか。
 どれが緊張要因かを意識化できない事情がある方でも、「目的に集中する」ことで成果が見込めるのでしょうか。
 可能な範囲で充分ですのでお教えいただければ助かります。よろしくお願いします。
 
7. Posted by フェルメール   2005年07月07日 19:55
森田療法の内容を今日はじめて知りました。

自分の頭にある中では、
「感情をあるがままに」
←どんなときも自分を「絶対肯定」する。
←(例えば、)緊張するのを「許せない自分を許します」と言う。

「目的本位で生きる」
←意識のフォーカスを変える。意識の焦点を変えることで嫌なことから意識のピントをずらす。

などのやり方も考えられます。

また、
苦しみの原因が「現象」ではなく
「行動」にあるという話は身につまされる話です。

さて続きは。
8. Posted by hikaru   2005年07月07日 22:14
「あなたに成功をもたらす人生の選択」
          オグ・マンディーノ著
読み終えました。
なんともいえない、不思議な感覚でした。

ものすごく良い本だということ。
そしてすごくリラックスした気分になれること。
大切なものが見えてきました。

迷いがおきたらまたこの本をきっと開くでしょう・・・
すばらしい本をご紹介いただきましてありがとうございました。
9. Posted by かんかん   2005年07月07日 23:23
こんにちは。かんかんです。

コメントありがとうございました。
ダイエットがんばってください!^_^;
薬屋さんとして言えるのは、
整腸剤がポイントになるということです♪

あるがまま、感情の赴くままというのは大事ですよね。
薬屋さんの世界でもこういうことがあります。
それは、不眠症。
不眠症の人は、寝ないといけない、寝ないといけないと思うから、
逆にそれが自分にプレッシャーをかけて寝れないというのがあります。

ぼくも不眠症や対人恐怖症ではありませんが、
自分を素直に出せないときがあり、
周りとの距離を感じた事がありました。
でも、それは、自分が作った壁ということに気づいたとき、
その距離は一気に縮まりましたー。
経験から自分をかえる、そんなことができるぼくは幸せだと思います♪

いつもコメント長くてすいません・・・^_^;




10. Posted by 野口嘉則   2005年07月09日 06:56
イプログダイレクトの店長さん
森田療法に出会った当時の私も、「感情はあるがままにしておきなさい」というのは、意外な対処法でした。
そして、感情を受け入れられない時は、それもあるがままにしておくわけです(^_^)

Lioさん
「うまく話せたか?」「完璧に話せたか?」・・・かつての私はこれを強く意識していたので、不安に支配されていたんですね。
早速、訓練を始めるんですね。

はるぴんさん
「感情と行動を別に考える」・・・なるほど!そう考えるとわかりやすいですね。
行動はコントロールしやすいですよね。
11. Posted by 野口嘉則   2005年07月09日 07:09
西木さん
クレームの時に、「憂うつなんだけど、お客様のところに行く」・・・森田療法的に目的本位で行動されてるんですね。
「一度、殻を破ってしまえば楽になる」・・・この言葉、深い!

hikaruさん
結果報告してくださるのを楽しみにしています。

Hikariさん
作話の改善にに森田療法が使えるのか?ということですが、私の考えでは、当事者本人が「改善したい」という意志をはっきりと持ち、かつ、本人が目的を明確に持つことができたら、使えるのではないかと思います。
森田療法においては、緊張要因を意識化する必要はありませんし。
詳しくは森田療法の専門家に聞かれた方がよいと思います(^_^;
12. Posted by 野口嘉則   2005年07月09日 07:20
フェルメールさん
目的本位って、まさに「意識のフォーカスを変える」ってことですね。
緊張するのを許せないときは、森田療法では、許せないままにしておくのですが、私としては、「許せない自分を許します」と許可証を発行するやり方も好きです。

hikaruさん
「人生の選択」読み終えたんですね!
hikaruさんが、この本からいろいろな収穫を得られたことが伝わってきて、とても嬉しいです。

かんかんさん
不眠症のケースは分かりやすいですね。
経験から自分をかえる、そんなことができるぼくは幸せだと思います♪・・・そんなかんかんさんのコメント、いつも楽しみにしております。
13. Posted by aoiumiaruku-v.v   2007年06月05日 23:38
森田療法って、はじめて聞きました。
,△襪ままに生きる
¬榲本位で生きる 
は、(許す)→(行動する)の過程と似ているなと思いました。

私の悩みの原因だったのは、
「○○さんとは、すぐにトラブって嫌な気分になる。」
ことではなく、
「それを理由にコミュニケーションを避けている。」
ことだったのかもしれません。

(あるがままでいい。されど目的に向かって行動)
毎日少しずつ、自分が成長していきます。ありがとうございます。
14. Posted by じゅんこアーティスト   2007年07月13日 21:56
最近は偉い人(役員)に対して、あまり硬くならずに接するようにしていま
す。伝えるべきことを丁寧に、かつ一般社員に対するような気軽な態度で。
特に緊張することなく、うまくいっています。これが「あるがまま」なのだ
と思いました。
本田健さんの著書で、偉い人には偉い人でないように接し、偉くない人に対
しては偉い人のように接する、というのがありますが、そうすると本当にう
まくいきます。始めての方については、どんな方かわからないので、もうそ
の時は「対等」にお話しさせてもらいます。(後から結構実力者であること
を知ったりして、ちょっと冷や汗ものの時がありますが)
野口さんの日めくりカレンダー型名言集の「ふさわしい自分になろう」で、
やっていくことにします。(^_^)…
15. Posted by みぱ   2007年08月24日 11:15
あるがまま。ということで考えると
今の対人用の自分は本当の自分とはかなりかけ離れていますね。

目的本位。ということで考えると、
目的のために行動していることが、
苦痛でしかたなく、目的場所よりも今現在の
道中での辛さにばかりフォーカスしてるとも思います。

こんな思いをしてまで行動するのは
目的達成のための理由に反してるとも思うので、
そこでジレンマに陥ってるようです。

じゃあ本当の目的って?
もう少し冷静に見つめなおさないと。
16. Posted by み〜ぶ〜   2007年09月15日 15:00
野口さん、こんにちは。
大学時代に対人恐怖症を抜け出すことができて、よかったですね。
昨日の記事までは、私も「おんなじおんなじ」と思ってましたが・・。
野口さんには、初めから、やわらかい心の芽があったんですね。
「今」の積み重ね方と深い根っこの部分が大きく(と表現できないくらい)違っていると思いました。

>「友人のことを知る」
>「自分のことを知ってもらう」
野口さんのやさしい、思いやりの心が伝わってきます。
大学生の野口さんにもお会いしたいです。(前にもコメントしたような・・)

うれしい気持ちは、心をやわらかくしてくれました。
私も謙虚さと素直さで、心の芽を育てたいと思います。
ありがとうございました☆
森田療法・・またこの記事にきます♪
17. Posted by み〜ぶ〜   2007年09月29日 11:40
野口さん、こんにちは。
先日のコメントの時点では、まだ私の心にグルグル巻きに、自己流で巻きつけられていたものを、
野口さんのナマのお声の魔法で、一瞬に裸になった気がしました。とても恥ずかしかったけど、日が経つにつれて、気持ちが楽になってます。生まれたときは、みんな裸で生まれてくることを思い出させてくれました。
野口さん、ありがとうございます☆
「自分を受け入れる」(深い根っこ)にぶつかってしまい、森田療法を素通りしてしまいましたが(森田さん、ごめんなさい)今は、大学生の野口さんがそばにいてくれているような気がします。心は、自由になれるんですね。今回のわくチャレの旅もワクワクしています☆
18. Posted by aoiumiaruku-v.v   2008年03月29日 21:43
5
[目的本位の生き方]・・・
今日の記事は、私には重いです。
自分を律した厳しい生き方ですね。

(どんな感情を持ってしまっても、それを言い訳にせず行動していく)
簡単にできることから行動してみます。

感情や得られる結果よりも、
【目的に向かって行動した】ということを
一番大切にしようと思います。

何か胸のつかえがほどけたようです。
19. Posted by マーガレット   2009年04月23日 19:13
野口さん、こんばんは。
ここで、急にハードルが高くなったような気がします。
ハードルに見えるということは、私、前向きに超えて行こうとしているんですよね(?)扉かな・・・。
毎回、いい調子で読み始めるのですが、このページでハッ!とします。

>では、意識をどこに向けるのか?

私のあり方・・・まだまだです。
それでも、「内面化ワーク」とありがとう日記のおかげで、自分のことを少しづつ話せるようになってきました。
『心眼力』も強い味方です。いつもありがとうございます☆
明日、本屋さんへ行ってきます(*^_^*)
DVDブック、やっと会えます♪今日もありがとうございます☆
20. Posted by 成長ゲームマスター   2011年07月06日 11:25
5 野口さん、貴重なお話をありがとうございました。

本当の目的はなんなのか?
じっくり考え、小さな悩みに振り回されず(でも、大切にありのままに受け入れ)目的を遂行していきたいと思いました。
21. Posted by リリィ♪   2011年07月08日 10:00
野口さん、ありがとうございます。
強い生き方・・・
涙が出てきます。
ありがとうございます。
22. Posted by みぉ   2012年01月08日 01:53
「この人間に危害を加えられるかもしれない」という文字通りの恐怖症の場合にもあるがままですか?
相手の人間がまるでヤクザのように見えて恐ろしくて仕方ない場合にも?

本能的な恐怖を放棄するのって自然界だったら死を意味しませんか。

赤面や緊張だけならただの人見知りだと思いますが。
23. Posted by 杏   2013年10月26日 20:47
恐ろしい人間出会ってしまったことが何回かある。めったにないので忘れてしまうのですが忘れたころにまたひどい目に合ったりする。何度も合うと以後警戒心を持つことが大事なのではないかと思ってしまう。そういう人もいるということが恐ろしい。
その中の一人をネット上で発見した詐欺を働いている様子。堪らない。
24. Posted by 香菜子   2016年06月11日 09:09
5 はじめまして、森田先生の森田療法を学んでいる香菜子です。私は家族の介護問題や自分の頑固で融通がきかない性格からくる人間関係の問題に悩み、森田先生の森田療法を始めました。不安やストレスで眠れないことも多くて、あまり思い詰めて精神疾患・精神病や人格障害・パーソナリティ障害になっては大変と思い、森田先生の森田療法をしています。どんなときでも自分を肯定することご森田の精神だとわかっているのですが、眠れないときにはいつも自分の過去の自分勝手で自己中心的な言動、自意識過剰で身勝手な性格への反省が頭に浮かんで、ますます眠れなくなります。森田の実践、難しいです。香菜子

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