2018年09月

2018年09月25日

【自己実現の7原則】 自己実現のための最も重要なこと。人格主義、君子と小人。


おはようございます、野口嘉則です。

先日より、
「自己実現のための7つの原則」
をお伝えしているわけですが、

今のところ、
第5の原則までお話ししましたね。



かなり早いペースでお伝えしていますので、
十分に整理・消化できていない方も
たくさんおられると思いますが、

無理もないことだと思います。



それぞれの原則は、
1つの原則に1〜2ヵ月ていどの時間を
かけて取り組むとよいものばかりです。



一方、今回の企画は、

「まず、どんな原則があるかをお伝えする」
ということを趣旨としています。


具体的な手法や、やり方・取り組み方まで
お教えするとなると、

本にして3〜4冊分のボリュームが必要になり、

メルマガやブログの記事でお伝えするには
少し無理があります。

そこで、
まずは、どんな原則があるかということだけを
ざっくりとお伝えすべく、

けっこうなハイペースでお伝えしているわけです。



で、ペースが早いために、
これまでの内容が整理できていなかったり、
未消化になっていたりされる方も
多いと思うのですが、

無理もないことだと思うのです。



ですので、焦って消化しようとされずとも、

まずは第7原則までの全体を把握されて、

そのうえでご自分の課題を整理し、
今後の取り組み計画を立てられるとよいのでは
ないかと思います。

今週末までには、
第7原則まですべてお伝えする予定です。



そして今回は、
第6の原則をお教えしたいところなのですが、

その前にどうしても、このタイミングで、
最も大切、かつ最も本質的なことを
しっかりお伝えしておきたいので、

今回それをお話しすることにします。



では、早速始めますね。



「自己実現のための7つの原則」の
スタートの記事の中で、
http://bit.ly/2MZREdg

ユング心理学の、
次の言葉を紹介しましたね。

====================
自己実現をするためには、
まず、その前提として、
自分という人間の土台を
確立する必要がある。
====================



この言葉を言い換えるなら、

====================
自己実現をするためには、

まず、

土台づくり、
自分づくり、
人間づくり

をする必要がある。
====================

ということです。



そして、
「土台づくり」「自分づくり」「人間づくり」とは、

自らの「人間性」「人間力」「人格」を
高めていくということです。



このことについて、
もう少し突っ込んでお話ししますね。



名著『7つの習慣』の著者である
スティーブン・R・コヴィー博士は、

成功について書かれた書物を、
200年分さかのぼって調べたそうです。

200年前から今日までの
成功に関する文献を
徹底的に調べたわけですね。

そして、その結果、

==============================
ここ最近50年間に書かれた本は、
その場しのぎの、応急処置的な方法を
書いたものが多かった。
これでは真の成功や永続的な幸せを
実現できない。
==============================

と述べています。



さらにコヴィー博士は、
次のようなことを述べています。


==============================
ここ最近50年間の本には、


「信じれば達成できる」などのプラス思考、
自己PRのテクニック、

などを強調するものが多いが、

こういったものだけでは、
真の成功は達成できない。


真の成功を達成し、
永続的な幸福を手に入れるためには、
「人格」の向上が不可欠である。

原理原則を自らの「人格」の内に
深く内面化させる必要がある。

これを「人格主義」と呼ぶことにする。
==============================



つまり、コヴィー博士も、

人間としての土台をつくり、
人格(人間性、人間力)を高めていくことが
永続的な幸せの条件である、

と述べているわけですね。



また、
東洋思想の大家である安岡正篤氏は、
次のように述べておられます。

====================================
人間の本質的要素(根幹)は「徳性」であり、

一方、
人間の属性的要素(枝葉)に当たるのが
「才能」や「技能」である。
====================================



「徳性」とは、
「人間性」「人格」という意味ですね。

これこそが人間の根幹をなすものであると
安岡氏もおっしゃっているわけです。



ところが現代人は、
才能や技能を開発することには
多くの時間とお金を投入しながら、

人間の根幹である人間性(人格、徳性)を
養うことをおろそかにしてしまいがちです。



「人間性を培(つちか)う」という目的で、
一定の時間とお金を投資して学んでいる人が、

僕の友人・知人にはたくさんいらっしゃいますが、

一般的には、
こういった人は少数派ですよね。



つまり、一般的には多くの人が、

根幹である人間性を養うことをおろそかにして、
才能や技能を高めることにばかりに
時間とお金を投資しているわけです。

そして、これを樹木にたとえるなら、
根や幹を養うことなく、
枝葉ばかりを茂らせようとしている状態です。

これでは、
一時的に枝葉が茂ることはあっても、
長続きはしませんね。



大地に根を深く張り、
幹を太く養ってこそ、

枝葉は長きにわたって茂り続け、
本物の果実を豊かに実らせます。



同様に僕たちも、
人間としての根幹(土台)を養い、
人間性を高めていくことによってこそ、

才能を豊かに花開かせ、
技能や戦略を真に活かすことができ、

それらを永続的な幸せにつなげていくことが
できるのです。



もちろん、技能や戦略も大切です。
これらが不要というわけではありません。

コヴィー博士も、
次のようなことを述べています。


===============================
コミュニケーションのテクニック、
他者に影響を及ぼすための戦略、
プラス思考(ポジティグ・シンキング)、

これらが成功するうえで不要だと
言っているわけではない。

それどころか必要な場合もある。

しかしこれらは、
一次的なもの(第一の要素)ではなく、
二次的なものである。
===============================



つまり、成功するうえでは、
テクニックや戦略やプラス思考が必要になる
こともあるわけで、

そういう意味では、
これらも大切なものなのですが、

何よりも、決定的にカギを握るのは、
人格(人間性、徳性)だということです。



ちなみに、東洋の人物学では、

その人の中で、
徳(人間性)と才(才能)のどちらに
比重があるか、

をとても重視します。



そして、
徳が才より勝っている人のことを
「君子(くんし)」と呼び、
これを「目指す人間像」とします。

つまり、君子とは、
その人の中の比重を見たときに、
[徳 > 才]になっている人です。



一方、
才が徳より勝っている人のことを
「小人(しょうじん)」と呼びます。


小人とは、
「器の小さな人」という意味なのですが、

具体的に言うと、
その人の中の比重を見たときに、
[徳 < 才]になっている人です。



『資治通鑑』の編者であり、
北宋の宰相も務めた司馬光は、
次のように述べています。

====================================
どんなに大きな才があっても、
才が徳より勝っている人間は小人であり、

その才のゆえに利己的・排他的になってしまい、
事を成し遂げることができない。
====================================



まず人間性(徳性、人格)を高め、
人間としての土台をしっかり作ること。

そのことの大切さを
東洋思想も教えてくれているのです。

そして、
その「人間性の土台」の上にこそ、
「才能」は豊かに花開き、
永続的な幸せをもたらしてくれるのです。



以上、今回は、
極めて本質的なことをお伝えしましたが、
いかがだったでしょうか?



先日からお届けしている
「自己実現のための7つの原則」は、

もう少し丁寧に言うと、
「自己実現の前提となる自分づくり
をするための7つの原則」
ということになりますが、

これはつまり、
「人間性(人格)の基礎を確立する
ための7つの原則」
とも言えるわけです。



ところで、第1〜第5の原則は、

ご自分の内面と向き合っていただく原則
でしたので、

少しきつかった方もおられると思います。

自分の内面と向き合うには、
それなりのエネルギーを要しますからね。



そんな方もご安心ください。

第6と第7の原則は、

内面と向き合うものではなく、
内面とは違う角度からアプローチする原則です。

極めてパワフルな原則ですので、
楽しみにしていてくださいね。



ではここで、今回のワークセッションを
提案したいと思います。

今回の記事を読んで感じたことを
以下の記事のコメント欄に
書き込んでみてください。
http://bit.ly/2Q0QVFr

これが、今回のワークセッションです。



情報をインプットするだけでなく、
感じたことや気づいたことをアウトプット
することで、

理解と気づきが深まり、
学んだことが定着します。

また、他の人と気づきを分かち合うことで、
視野が広がるとともに、
さらに新しい気づきが得られたりします。

ぜひ、この機会に、
気軽にアウトプットする習慣を体得され、

学びをご自分のものにしていただきたい、
と思っています。

あなたのコメントを楽しみにしています。
http://bit.ly/2Q0QVFr



次回は、
「自己実現のための7つの原則」
のうち、

第6の原則についてお話しします。

楽しみにしていてくださいね。







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2018年09月22日

【自己実現の7原則】 第5の原則、心の深層にあるスキーマをゆるめる。スキーマ療法。


おはようございます、野口嘉則です。

今回は、
「自己実現のための7つの原則」
のうち、

第5の原則についてお話しします。



第5の原則は、

「スキーマをゆるめる」

です。



では、話を始めましょう。



前回お伝えしたように、

同じ出来事に遭遇しても、
そのとき湧いてくる感情は
人それぞれ違います。

それはなぜかというと、
頭の中で考えること(=思考)が
人それぞれ違うからです。



たとえば、

ゴミ出しのときに、
近所の人に挨拶をしたが、
その近所の人は挨拶に応えず、
無言で立ち去ってしまった、

といった出来事に遭遇したときに、


「私は嫌われているんじゃないだろうか?
嫌われてやっていけるのだろうか?」
と考えて不安になる人もいれば、

「こっちから挨拶しているのに、
挨拶を返してこないなんて、
失礼じゃないか」
と考えて怒る人もいれば、

「どうせ私は疎まれているのだ」
と考えて憂うつになる人もいます。



このように、
考え(思考)が感情を生み出すのです。



では、考え(思考)は
どこから来るのでしょうか?

それは「スキーマ」です。
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2018年09月20日

【自己実現の7原則】 第4の原則、思考を柔軟にする。認知行動療法と「認知の歪み」。


おはようございます、野口嘉則です。

今回は、
「自己実現のための7つの原則」
のうち、

第4の原則についてお話しします。



第4の原則は、

「思考を柔軟にする」

です。



これについてお話しするにあたって、

まず、次の場面を想像していただきたい
と思います。



ある朝、あなたは
ゴミを出すためにゴミ収集場所に行きます。

するとそこに、近所の人がいたので、
あなたはその人に向かって
「おはようございます」と
笑顔で挨拶をします。

ところが、その近所の人は、
あなたの挨拶に応えず、
あなたを無視するかのように
その場を立ち去ってしまいました。



さて、このような場面に遭遇したとき、
あなたの心の中には
どのような感情が湧いてきますか?

少し想像してみてください。
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2018年09月18日

【自己実現の7原則】 第3の原則、感情とのつきあい方を学ぶ。マインドフルネスと心理療法を組み合わせた手法。


おはようございます、野口嘉則です。

今回は、
「自己実現のための7つの原則」
のうち、

第3の原則についてお話しします。



第3の原則は、

「感情とのつきあい方を学ぶ」

です。



では、はじめましょう。



味わいたくない感情って、
いろいろありますよね。

たとえば、
悲しみとか、不安とか、孤独感とか、
がっかりとか、残念とか、焦りとか・・・

これらの感情は、
できるなら味わいたくないですよね。



ですが、
これらの感情が湧いてきたときに、

その感情を受け入れ、
ちゃんと感じて味わうことができたら、

感情は次第に和らいできます。



感情は十分に感じて味わうと、
次第に解放されていって、
和らいでくるのです。

(ただし、怒りのような第二感情は、
そのまま味わうのではなく、
その背後にある第一感情を見つけて
それを感じて味わうと、
怒りの感情も和らいできます)



しかし、

感じるにはあまりにも苦しい感情や、

感じると呑み込まれてしまいそうな
強い感情もありますよね。

そのような感情を
無理に感じて解放しようとすることは、
おすすめできません。

心のバランスが崩れて
情緒不安定になったり、
心がダメージを受けたりする場合が
あるからです。
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2018年09月15日

【自己実現の7原則】 第2の原則、心の器を育む


おはようございます、野口嘉則です。

「自己実現のための7つの原則」
のうち、

前回の記事では、
第1の原則についてお話ししましたが、

今回は、
第2の原則についてお話しします。



第2の原則は、

「心の器を育む」

です。



この第2の原則について
理解していただくために、

まず、
自己受容についての話から
始めたいと思います。



自己受容とは、
自分をあるがままに受け入れること、


別の言い方をするなら、


自己受容とは、
自分という存在(being)を
受け入れることです。



ですが、

「あるがまま」とか
「存在」とか
「being」という言葉は、

何やら抽象的で、
わかりにくいですよね。



そこで、
もっと具体的な言い方をするなら、
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2018年09月13日

【自己実現の7原則】 第1の原則、心の安全基地を強化する


おはようございます、野口嘉則です。

今回は、
「自己実現のための7つの原則」
のうち、

第1の原則についてお話しします。



第1の原則は、

「心の安全基地を強化する」

です。



早速、本題に入りましょう。



人は、

心の中にしっかりした安全基地が
確立されていると、

基本的な安心感を持って
人生を生きていくことができます。



基本的な安心感とは、

「自分は自分のままでいいんだ」
「何があっても自分は大丈夫だ」
「この世界は安心できる場所だ」

といった感覚にもとづく安心感のことで、

大丈夫感覚とも呼びます。
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2018年09月11日

「自己実現のための7つの原則」のスタートです


おはようございます、野口嘉則です。

先日予告しましたとおり、

「自己実現のための7つの原則」について
お伝えしていこうと思います。

週に3回くらいのペースで、
今週から再来週にかけて記事を投稿します。

今回は導入編です。



まずは、僕自身のことから
話を始めたいと思います。



僕はかつて、
対人恐怖症で悩みました。

当時の僕は、
対人緊張が激しく、

友達と満足にコミュニケーションを
交わすこともできませんでした。



その僕が、今は、

プロコーチとして、
また、心理カウンセラーとして、

様々な職業や年齢層のクライアントさんを、
コミュニケーションを通して
サポートしています。


友達とうまくコミュニケーションが取れず、
苦悩していた僕が、

今は専門家として、
コミュニケーションをベースにした仕事を
しているのです。

これは、
対人恐怖症だったころの僕には、
想像もできなかったことです。
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2018年09月04日

自己実現を理解するには、シャドーについて理解すること


おはようございます、野口嘉則です。

先日、プレゼント企画として
お知らせしたとおり、

来週から、何本かの記事に分けて、

「自己実現のための7つの原則」を
お伝えしようと思っています。



その内容をあなたの人生の中で
しっかり役立てていただくために、

事前に、自己実現というものの本質を
理解しておいていただきたく、

今回は、
そのあたりのことをお話ししますね。



僕がいう「自己実現」とは、

ユング心理学でいう「自己実現」のこと
なのですが、

それをひと言でいうならば、

「自分の内なる可能性を最大限に発揮し、
真の自分らしさを体現すること」

です。



しかし、これは
ずいぶん簡略化した説明です。

そこで、もう少し丁寧に説明しますね。
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